企画趣旨+出品茶の手摘み (その1)

【企画趣旨】
 私ども龍谷大学経済学部・伊達研究室は、「地域資源のつなぎ方を変え、地域経済にイノベーションを興し、新しい地域内経済循環をつくりだす」ことを研究テーマに、2001年度以来、竜馬通り商店街をはじめとする京都市の商店街活性化や、様々なミニ社会実験に携わってきました。
 2007年度からは、宇治茶の主産地である南山城村の農家とタイアップして「やましろ農産物直売市」を伏見の竜馬通り商店街で開催するなど、農・商・学の連携事業を進めてきました。 
 今回、私どもは、上記の活動の発展として、龍谷大学370周年記念にちなんで、「南山城村産100% 龍大オリジナル宇治茶の製作・販売事業」を企画しました。企画概要は下記です。

 南山城村の茶業振興と地域再生を目的として、「龍大オリジナル宇治茶(以下、「りゅうこく茶」と略)」を製作します。
 この「りゅうこく茶」の最大の特徴は、学生自身が、茶農家・問屋・小売業者の監修・指導のもとで、商品企画・栽培・製茶・試作・検査・販売までの全プロセスに携わり、生産者の苦労に共感して「地域再生への思い」を込めていることです。
 監修・指導は、NPO法人「南山城村 茶ECOプロジェクト」に参加されている茶農家にお願いします。「南山城村の個性をふんだんに表現したお茶」をともに製作し広く社会にPRすることで、産地支援につなげていきたいと考えております。南山城村の茶業は、関西品評会などで産地賞を何度も受賞しており、農林水産大臣賞も複数回受賞されている茶農家もおられます。
 NPO法人南山城村 茶ECOプロジェクト」は、南山城村地域再生を願って、マイ湯呑み運動をはじめ、「日本茶を通じたエコ・ライフスタイル」の普及活動に精力的に携わっておられます。私たちは、2007年の「農産物直売市 in 竜馬通り商店街」で初めて出会いました。
 販売は、(株)美好園に委託します。同社は、1872年の創業以来、西本願寺の御用達の御茶司を務め、本願寺の茶道師家である薮内流の御家元に抹茶を納めてきた老舗茶舗です。同社とのタイアップによって、りゅうこく茶の中に、京都が育んだ茶道文化の伝統をブレンドさせることができると考えています。




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 下のもろもろの写真は、2007年から始まった南山城村と伊達研究室との関わりを示しています。

 竜馬通り商店街での「やましろ農産物直売市 2007」の様子です。直売市は、農家の販路拡大と商店街活性化との同時達成を目指して実施しました。
 写真中央が「南山城村 茶ECOプロジェクト」理事長の木野さんです。南山城村茶業対策協議会の会長でもあります。

 龍大生が茶摘娘に扮して南山城村のお茶を販売しました。

 村の原木シイタケ生産者の乾さんのブースです。茶業にも従事されています。
 原木シイタケは、宇治茶とならんで、南山城村を代表する特産物です。菌床シイタケと比べると、歯ごたえが断然ちがいます! 村の農家さんも、スーパーへの販売促進に取り組んでいます。

 原木シイタケ栽培セットも格安で販売しました。子供たちに大人気でした。家庭でも長持ちするように、「農家 極秘メモ」もつけました。


 原木シイタケのハウスです。
 出店の交渉のために、南山城村に何度も足を運びました。

農家民宿「童仙房山荘」さん特製の「しし汁」、村のぼたん鍋料理屋の横畑さんの「しし肉」の販売風景です。

 四川料理「味苑」さんと共同企画した「原木シイタケまん」です。あっという間に売り切れました!!

 村の健康菜園塾さんによる「ヤーコン」の販売です。

 宇治茶応援戦隊「茶レンジャー」です。農産物直売市を大いにもりあげてくれました。南山城村生まれらしいです。2007年の「京都・出来事ベスト50」(京都テレビ)にも見事ランクインしました。

 竜馬通り商店街は、その名の通り、坂本龍馬の定宿「寺田屋」の隣にあります。近くには、月桂冠や黄桜の酒蔵が立ち並ぶ、とても趣のある場所です。

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 07年の南山城村の祭りの様子です。龍大生バンド「スィート・パレット」が出演しました。ベースとボーカルの2人は南山城村出身です! 右は伊達ゼミ生(福井県出身)です! これも何かの縁ですね。

 2008年の南山城村の「村いきいき祭り」の様子です。写真は、ゼミ生の弾き語りの様子です。

 祭りでは、村の椎茸生産組合連絡協議会の皆さんとのコラボ企画で「村特産・原木シイタケもぎ取り体験コーナー」をつくりました。

 村の子供たちにも喜んでいただけたようです。

 伊達ゼミ「原木シイタケ販促担当」の面々です!

 2008年の南山城村の祭りでは、南山城村茶手もみ技術保存会による「手もみ実演コーナー」のお手伝いをさせていただきました。写真 右は、茶ECOプロジェクト副理事長の中窪さんです。

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 2008年12月に竜馬通り商店街で開催された「第2回やましろ農産物直売市」の様子です。
村の椎茸生産組合連絡協議会さんが全面的に支援してくださいました。

 商店街のお蕎麦屋さんとともに「原木シイタケ蕎麦」を企画・販売しました。


 「原木シイタケもぎ取り体験・販売」の様子です。体験マーケティング手法の実験でもあります。
 「原木シイタケを食べて南山城村の森林をまもろう」がキャッチコピーでした。
 直売市の前日に、南山城村役場の方にお世話になり、「ほだ木」を村から伏見へ輸送しました。

 商店街に隣接する黄桜直営レストラン「キザクラカッパカントリー」とタイアップして「南山城村産・原木しいたけステーキ」の商品企画・販売を行いました。


 村の健康菜園塾さんによる「ヤーコン」の販売です。今年も大人気です!

 農家民宿「童仙房山荘」さん特製の「しし汁」です。

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 また、2008年夏には、南山城村・茶ECOプロジェクトさんに、南西アジアからのJICA研修団(龍谷大学経済学部が受託)の視察受入先になっていただきました。研修テーマは、地域資源と住民参加による「参加型開発」です。
 スリランカ、ネパール、ブータンバングラデシュ、モルディブなど「アジアのお茶どころ」から12名の地方行政官の方々が、南山城村の茶業・原木シイタケ栽培NPO活動などを熱心に研修されました。
 上の写真は、村の手もみ技術保存会の皆さんによる実演です。

 村の大規模茶園(高尾地区)の視察です。説明は,茶ECOプロジェクト理事の橋本さん(元南山城村村長)です。その後ろが木野理事長さんです。

 みな、広大な茶畑にみとれています。

 村の椎茸ハウスの視察です。
 「乾さん、ぜひ私の祖国に指導に来てください!」と、バングラデシュ農村開発公社の方が大変興味を持ってくださいました。

南山城村では、2003年に廃校になった田山小学校を、体験交流施設として活用しています。研修団の方は、「これならできそう」と感じた箇所ではとても熱心に質問されていました。

「そば亭」さんのご指導のもと、モルディブからの研修生が蕎麦打ち体験にチャレンジしています。

 「手をカットしないように」

 出来あがったお蕎麦を美味しくいただきます。

 ずるずると音をたて、Japanese Styleでいただきます。
 みなさん、蕎麦アレルギーは大丈夫だそうです。

 村人との交流の様子です。流暢な英語でびっくりです!

 田山小学校で記念写真です。「はいチーズ」ではなく、「チャー」と言っています(笑)。

 茶ECOプロジェクトには茶道の先生もいらっしゃいます。南西アジアの方々に茶道を体験していただきました。

 南山城村の手仲村長を囲んで記念撮影です。研修団の方々に「マイ湯呑」がプレゼントされました。研修団から村長さんへの手土産は、さすがアジアのお茶どころ、やはり「お茶」でした。

 ネパールからの研修生は、視察後も、JICA大阪の宿舎で「マイ湯呑」を使ってくれていました。

 南山城村視察の前日、JICA大阪で南山城村に関する事前学習を行いました。"Minami Yamashiro Village"のVillageの意味を英語で説明するのはとても大変でした。

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 「夏も近づく 八十八夜 野にも山にも 若葉が茂る♪♪」
 毎年、八十八夜のころになると、お茶の産地では新茶の茶摘みが連日行われます。
 4月29日、伊達ゼミ3回生 7名で、宇治茶の主産地 南山城村に新茶の茶摘みに行ってきました!
 「りゅうこく茶」の製作 いよいよ本格的にスタートです!
 今日のメインの作業は、品評会に出品するお茶(出品茶)を手摘みすることです。一葉一葉、細心の注意をはらって丁寧に摘んでいくので、とても根気のいる作業です。
 また、品評会での成績は、茶農家や産地のブランド価値に大きく影響します。もちろん、私達の「りゅうこく茶」の価値にも影響します。茶農家の方々が毎日毎日、畑に行って大切に育ててきたお茶ですので、今日の作業は、単なる「茶摘み体験」とはわけがちがいます。責任重大です。
 

 朝5時37分にJR稲荷駅を出発し、木津駅、加茂駅で乗り換えて、7時33分に関西本線の月ヶ瀬口駅に到着!
>>>MAP
 電化されてないので、機動車です。

 降りる人は私達だけです。駅のホームには霧がたちこめています。
 この「朝霧」が、昼夜の寒暖差をつくり出し、良質の宇治茶を育みます。
 

 ホームから見おろした南山城村の風景です。ここは京都府唯一の村で、人口は3400人たらずです。
 宇治茶の生産量でみると、南山城村は、おとなりの和束町に次いで第2位の産地です。宇治茶は、府南部の「南山城地域」でほとんど生産されています。

 無人の改札口を出ると、茶農家の木野(この)さんが、私達のためにわざわざ車を用意して待っていてくださいました。ありがとうございます!
 

 これから起こるドラマに胸を高鳴らせながら、山道を走っていきます。
 

 木野さんのお宅に到着です。農林水産大臣賞がいっぱい!


 茶摘み犬「はる」がお出迎え。


 はる「だれ? 茶摘みしにきたの?」


 はる 「わーい わーい! すなお君ていうんだあ。しっかり茶摘みしてねっ!」
 すなお「僕、実は体よわいんだけど、茶摘みできるかなあ」
 はる 「ご主人さまがちゃんと教えるてくれるから、きっと大丈夫よ!元気出して!」


 はる 「ところで、すなお君、ちゃんと長靴はいてきた?」
 すなお「うん。下宿にないから、昨日、近所のコーナンで買ってきたよ!」


 はる「ねー、今日は何人で来たの? 他のみんなも紹介してよ!」

 伊達ゼミ 茶摘み隊の面々です。持久力なら誰にも負けません! 写真左から、「たつや」「ごり」「かける」「すなお」「ひで」「かずや」「こうへい」です。
 はる「ゴ○ラもいるの?」

 はる「あっ そろそろ村の人が集まってきたみたい。」


 村のあちこちの集落から助っ人の「摘み娘(つみこ)」さんが集まってきました。出品茶は村総出で茶摘みをするのが慣習だそうです。


 皆でそろってマイクロバスで茶畑に移動します。


 車内でのひとコマです。若いもんは立たんと。座ると質問攻めです(笑)。
 つみこ「どこから来はったん?」「龍大の学生さん?」「あんた彼女おるん?」
 こうへい「はぁ・・・・(ドキドキ)・・・・いちおう・・・・」 

 ・・・・・「新茶の茶摘み(その2)」に続きます