試作品(第1弾)完成 !

 大学は今、期末試験まっさかりなのですが、網の目をかいくぐるようにして先方さんと日程調整して、動けるだけ動いています!

 7月28日(火)、今日は午前11時から、製造班2人で、問屋(兼 仕上加工業者)さんの工場にお邪魔して、「りゅうこく茶」の製造方法の打ち合わせをしてきました。
 私たちのために、車で最寄駅までわざわざ迎えにきてくださいました! ありがとうございました!

 まず度肝をぬかれるのが、冷蔵庫の大きさと寒さ(マイナス3℃)です!
 「りゅうこく茶」に使用する南山城村の茶葉もここで冷蔵保存していただいております。


 「りゅうこく茶」は、現時点では、2種類の案が浮上しています。
 かりに製品アルファと製品ベータと名付けると、
 製品アルファは、「南山城村の茶農家さんの得意分野で真っ向から直球勝負する」ようなお茶で、
 製品ベータは、「南山城村の茶農家さんの得意分野を最大限に活かしつつも、大学生・茶農家・問屋・小売それぞれの強みを『合組(ブレンド)』して、全員一丸となって新市場にたち向かう」ようなお茶です。
 もともと私たちは、「茶こし付きタンブラー」などを使って、アルファのほうで「リーフ茶の消費拡大」を目指す戦略を考えていました。
 今回のベータ案は、「宇治茶=合組の技」を大胆に解釈して、リーフ茶の魅力を十二分に楽しんでいただける製品だと思います。
 上の写真は、ベータの試作品を合組していただいているところです。


 これがベータの試作品です! とてもいい香りがします。

 ベータの試作品を大事に抱きかかえて、京阪電車龍谷大学深草学舎まで持ち帰ります。大企業の研究室から開発中のサンプルをこっそり盗み出してきたような気分になりました(笑)。
 京阪電車のシートは「緑茶色」、内装は「抹茶色」なんですね。とってても愛着がわいてきました。

 今日は、販売促進班の広報担当が、市場調査のため四条界隈に出かけていたので、デザイン班のメンバーを呼び出して、伊達研究室で1時間以上、喧々諤々のブレーン・ストーミングをおこないました。
 「とにかく試飲してみようや!」ということになり、急須やポット、湯呑、水など試飲の準備をします。

 アルファとベータとの飲み比べをします。

 このときにふと気づいたことですが、お茶を淹れながらブレーンストーミングをすると、不思議とギスギスした感じがなくなります。発言の「トゲ」もとれるように思います。
 これは「一呼吸おいて、淹れおわるのを待つ」ことの効用なのかもしれません。コーヒーやペットボトル茶では難しいのではないでしょうか。皆さんもぜひお試しください。

 まずはアルファを試飲します。

 湯呑に注ぎ分けます。

 ベータも試飲してみます。
 試飲の結果、私たちがどういう結論を導いたかは、この笑いから想像してください!
 明日、小売店さんのところへお邪魔し、なおかつ、問屋さん、「南山城村 茶ECOプロジェクト」の茶農家さんと電話打ち合わせをして、ベータのゴーサインをだすかどうかの最終判断をします。

 【閑話休題
下の書物は、最近の伊達研究室の座右の銘です!

栄西喫茶養生記』(講談社学術文庫,2000年)
  「茶は養生の仙薬なり。延齢の妙術なり。」
○岡倉覚三『茶の本』(村岡博訳、岩波文庫、1929年)
  「茶の原理は普通の意味でいう単なる審美主義ではない。・・・それは・・・東洋民主主義の真精神を表わしている。」

○竹村嘉平『宇治茶いい味いい香り』(草思社、1999年)
  「お茶の味はまずブレンドで決まります。宇治茶とは何かといいましたら、ブレンドによって引き出された総合力のすぐれたお茶ということでしょうか。/なんで宇治茶がそんなにええのかというたら、香りと味と色とそれらが、みなきちっと揃っているからですな。」

五木寛之大河の一滴』(幻冬舎文庫、1999年)
  「『人は大河の一滴』 それは小さな一滴の水の粒にすぎないが、大きな水の流れをかたちづくる一滴であり、永遠の時間に向かって動いていくリズムの一部なのだ。」
 ちなみに,五木寛之氏は,龍谷大学で仏教史を学ばれました。