茶舗との打ち合わせ

 7月28日、本年の宇治茶の入札販売会を締めくくる「止め市」が城陽市のJA全農京都茶市場で開かれ、茶農家の作業も一段落します。

 伊達ゼミの活動も販売面に大きくシフトしています。8月5日に大学も期末試験が終わりますが、夏休みは、世界同時不況の影響もあって、節約のために帰省したり、「就活」の一環として企業インターンシップに参加する学生も増えています。「りゅうこく茶」も夏休み前にどれだけ追い込みをかけられるかが勝負です。
 なお、南山城村の茶畑には、9月に入ってから、来年の新茶の品質をきめる「肥料やり」に行く予定です。


 「りゅうこく茶」の販売は、株式会社・美好園さんに委託します。これによってはじめて、「りゅうこく茶」を宇治茶の正規の流通ルートにのせることができます。
 美好園さんは、1872年の創業から、西本願寺の御用達の御茶司を務められ、また、本願寺の茶道師家である薮内流の御家元に抹茶を納めてこられた老舗茶舗です。
 専務の橋本さんは、今回の南山城村との連携事業に快く賛同していただきました。もちろん、日本茶のいろはも一から教わっております。やはり、私たち学生は「伝統を活かして・ほんまもんをつくりあげる」力は弱いので、老舗の茶舗の存在は本当ありがたいです!



 美好園さんを訪問する前に、販売班・デザイン班を中心に、大学図書館前で打ち合わせをしました。

 「今日、絶対に決めなきゃいけないことは、「抹茶入り煎茶」(昨日のプログを参照)をメインで製作するかしないか、それとパッケージのデザインの大枠決定、しおり原稿の入稿日確定です....」。
 打ち合わせ終了後、すぐに大宮学舎行きのスクールバスに乗ります。

 わが龍谷大学が誇る大宮学舎の本館です。1879年竣工。国指定の重要文化財です!

 ここから徒歩で西本願寺門前町に向かいます。
 美好園のある西本願寺門前町は、「仏具屋町」といい、仏壇・念珠・お香の専門店が建ち並ぶ、趣のある空間です。

 美好園さんの店舗の外観です。

 お店に入ると、南山城村にある宇治茶の代表的産地「童仙房」の字が目に飛び込んできます。うーん、これも何かの「ご縁」ですね。

 店内には茶壷がたくさん並んでいます。


 左が美好園の橋本専務さんです。
 右は販売班のすなお君です。6月からここに通い詰めています。

 今まで何度もお邪魔していながら、一度も記念写真を撮ったことがなかったので、「はい チーズ」 パシャ。

 橋本「では早速、抹茶入り煎茶を淹れてみましょうか」。

 橋本さんに淹れていただき、試飲会をしました。専門家の見地からの評価をいただきます。

 今日の試飲会のために、問屋さんにお願いして、茶葉の等級(1キロあたりの単価)を上げた試作品を美好園さんに届けていただきました。

 橋本「和菓子も一緒にどうぞ」。
 学生「ありがとうございますっ♪♪(ニコリ)」

 学生「お 美味しい! 昨日飲んだ味と全然ちがう!」
 学生「香りも断然ちがう!」
 橋本「それはきっと、急須の中での蒸らしが足りなかったんでしょうね」 
 急須を片手にさらっと語られた橋本さんのその言葉で、目の前が開けた感じがしました。
 急須にしかできないこと、それが「蒸らし」つまり「待つ」ということ。

 橋本「抹茶入り煎茶は、とても斬新で若者らしい企画ですね。これなら本格派の宇治茶としても勝負できると思います。うちとしても、自信をもってお客様にお薦めできます」。
 学生「そうですか!!ありがとうございます!!(感涙)」
 橋本「水色(すいしょく)もとても綺麗ですね。ベースとなる煎茶がしっかりしているので、二煎目・三煎目も充分に愉しめますよ。いろいろな味が愉しめて、とてもいいです。」

 .....ということで、
りゅうこく茶のコンセプト=
「村のお茶がもつ地力」+「学生の斬新さ」+「問屋・小売の協力(問屋のもつ合組力・小売のもつ伝統文化継承力)」!


 橋本「製造固有番号はこの位置に入れればいいと思います。それと....。」

カタログと実物を見比べながら、缶の検討をしています。

 美好園さんは、観光客をはじめ一般の方々むけに「茶会体験」「 抹茶体験」「宇治茶淹れ方教室」を実施されています。皆さんも、藪内流の世界をぜひ一度お試しください(有料・要予約です)。