2回生ゼミの近況 (来年度にむけて)

 12月22日(火)、2回生ゼミ生3人で、来年度のコラボ計画を相談しに、NPO法人南山城村 茶ECOプロジェクトの木野理事長さんのお宅を訪問してきました。
 木野さんは、私たちをとても温かく迎えてくださいました。話し合いの結果、特に以下の3点について連携した取り組みをしていくことになりました。
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 1.抹茶入り煎茶「雫」の製作を継続し、極めていく
  (発売時期を早めて「冷茶 de 雫」キャンペーンを展開、エコプロダクツ化、京都のホテルとのコラボ企画によるブランド価値向上など)
 2.南山城村産の「和紅茶」の実現可能性をもっと深く研究していく
  (緑茶品種・二番茶の活用による高付加価値化・デフレ回避、緑茶用製茶機械を紅茶製造に転用する可能性、最大の難関「味・香り」についての研究・開発、奈良・滋賀の先行事例の検討など)
 3.茶摘み体験や茶農家体験ツアーを企画し「村や茶農家をもっと知ってもらう」
  (村の小学校や既存宿泊施設の活用、お茶を通じた「婚活」イベント?、「雫の作業手伝いませんか?」→「村で茶農家しませんか?」→就業・定住人口の増加?など)
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 2について: 私たちが最近とても懸念しているのが、二番茶の価格低落です。下のグラフは、全農京都・茶業市場課の「平成21年度(2009年度)産茶 茶種別実績表(京都府)」です。

これによると、二番茶の平均単価は、前年度に比べて約14パーセントも低下しているこがわかります。
 3について: 今年は、初めてのお茶づくりで手一杯でしたので、2年間続けてきた竜馬通り商店街での「やましろ農産物直売市」を休止せざるをえませんでした。私たちなりに「大学オリジナル宇治茶の販売を通じた南山城村の経済活性化」に全力で携わっているつもりでいましたが、村の方々からも「今年は直売市はやらないの?」という厳しいお叱りの声をたくさんいただきました。
 私たちの側も「経済不況→アルバイト増」や「就職活動の早期化(3回生後期から開始)」という、自分達だけの力ではどうすることもできない・やむにやまれぬ事情があって、直売市の休止はかなり苦渋の決断でした。
 言い訳が長くなりましたが、来年は、なんとか知恵を絞って、多くの方々の力をお借りしながら、なんらかの形で「お茶づくり+村全体の経済活性化」にとり組む必要性を痛感しています。
 その一つの解決方法が茶摘・茶農家体験ではないかと考えています。私たちも、今年、何度も実感しましたが、「雫」を淹れるとき、その味や香りとともに、茶農家との語らい、茶畑の風景、チャの葉の柔らかさや色づき加減、空の色、風や防霜ファンの音、土や空気の匂い、早朝の肌寒さ/日中の日差しの強さなどの「記憶」がよみがえり、それがまたお茶の「風味」をいっそう高めてくれます。産地での体験の「記憶」は、顧客満足度を高めるのではないかと考えます。
 どこの茶産地でも実施されている地味な取り組みですが、体験ツアーなどの「着地型体験観光」は、ワイナリー巡り(& ワイン・テイスティング)の人気ぶりをみても、日本茶の重要なマーケティング戦略の一つであり続けると思います。
 体験ツアーを村の経済活性化や茶業のマーケティング戦略につなげていくためにも、従来の「(繁忙期の)新茶のシーズンに、茶摘み娘の恰好で、親子で手軽に茶摘み体験」というお馴染みのスタイルとは一味ちがった「ホンマモン企画」を考えていきたいです。
 体験ツアーは、小規模で手間のかかる取組ですので、採算がとれるような工夫や、茶農家さんの負担をもっと減らすような工夫も必要です。私たちの「雫」製作や、大学が行っている市民向け講座、旅行会社などとうまく連携できれれば、持続可能性の高い企画ができる気もします。
 私たちが主体的にできる、一番手っ取り早い「工夫」は、「一緒に村でお茶づくりをしましょう」と呼びかけ、労働集約的な作業を手伝ってもらうことではないかと考えています。「労働力としての顧客」です(笑)。もちろん、顧客にとっても「ホンマモン」体験になるのではないでしょうか。


 ちなみに、上記の構想を語り合うことを含めて、新春1月6日(水)に、茶ECOさん有志と伊達ゼミ有志+お世話になった方々で、新年会をすることになりました(笑)。


 もうひとつ近況です。先週、ゼミで話し合った結果、「お茶に関する知識が個々人の間でバラツキがあると、いいお茶づくりができない」との結論に達しました。
 そこで、来年2月、23名全員で「日本茶検定」(日本茶インストラクター協会主催)を受験し、全員が「1級合格(90点以上)」を目指します !!
 
 すでに公式テキストも入手し、全員に配布完了しました。
 冬休み、がんばって勉強します !
 例題がこちらにあります。皆さんもやってみてください。

 この公式テキストは非常にバランスよくまとまっていて「優れもの」だと思いますが、かなり専門的なこともサラリと書かれています。
 「長年、『お茶のうま味はテアニンの含有量で決まる』と言われてきましたが、最近の研究では、うま味よりも甘味を増すのに関わっていることが判ってきました。」(29頁)
 「お茶の『うま味』を高めるアミノ酸は、過去にはテアニンであると言われていましたが、最近の研究ではグルタミン酸によるものと言われています。」(同上)
 これ出題されるのかなあ〜。


 最後に、年末、ティーハウス「アッサム」(鹿ヶ谷)に行って、世界三大紅茶(ダージリン、ウバ、キーマン)+アッサム+ラプサンスーチョン(中国・武夷山の紅茶)の勉強を、
 また、イエモン・サロン(三条)に行って、「抹茶入り煎茶」の冷茶を勉強してきます。
 先生は、京都府の茶業研究所に、年末のご挨拶にいくそうです。
 これで今年のゼミ活動も終了です。
 皆さん、よいお年を!!
 来年もよろしくお願いいたします。