「宇治茶の歴史・文化・わざ」第3回 【文化篇】を宇治で開催 !

 5月22日(土)、龍谷大学エクステンションセンター(REC)主催で、「宇治茶の歴史・文化・わざ」の第3回「文化篇〜茶香服(闘茶)体験〜」を、宇治の「匠の館」で開催いたしました。今日がこの講座の締めくくりです。
 講師は、「日本緑茶発祥の地」宇治田原町の「21お茶のふるさと塾」の塾長・谷口郁男さんです。

 宇治川の景観がとても美しいです !

 宇治茶道場「匠の館」です。
 喫茶コーナーの入り口では、冷茶がふるまわれていました。中へ入ると、日本茶インストラクターの方がお茶をいれてくれます(有料)。

 講師の谷口さんのはからいと京都府茶業会議所さんのご協力で、ここを会場にさせていただくことになりました。
 おかげさまで、素っ気無い大学の教室での茶香服体験を回避することができました。ありがとうございました。

 会場に入ると、机の上にはこんなものが...。
 花柄のキレイな懐紙と小さな茶碗が置かれていました。
 「花・鳥・風・月・客」の札は、隣の人と番号違いです。
 だんだんドキドキしてきました(笑)。

茶碗の横にはこんなカードがおかれています。なんに使うんでしょう。



【茶香服とはどんな遊びか】

 第1回の講師である橋本素子先生によれば、
 「闘茶(茶香服)は、鎌倉時代末期頃から行われた、茶の産地の違いを飲み分ける遊びです。
 当時、鎌倉〜室町時代の遊び方には、(1)『本非茶(ぽんぴちゃ)』といい、『本茶=お茶の本所である栂尾高山寺(室町時代には宇治も)』と『非茶=本所以外のお茶』を飲み分けるものと、(2)『四種十服茶(三種類の茶を各四袋に分け、これを一度ずつ試し飲みし、残りの九袋に、試飲していない客茶を一袋加えて計十袋を飲み比べるもの)』がありました。
 その際に使われるお茶は、参加者が持ち寄る場合と、当番が用意する場合がありました。
 南北朝時代には、賭け物をすると風紀が乱れるとして、室町幕府によって禁止されました。
 しかし、守護大名佐々木導誉をはじめとして、幕府の役人も、社寺の僧侶も、地方の商人も、みな好んで闘茶を行い続けました。
 室町時代になると、正月の行事として定着し、社交上の遊びへと変化しました。
 江戸時代には、茶道の中でも、社寺や農村でも広く行われるようになります。」


 谷口さんの説明を真剣にノートにとっています。



【若葉之講〜まずは入門編】

 最初に「若葉」と命名したお茶を試飲して、香りや味、水色など、お茶の特徴を覚えておきます。
 本講(勝負の意味)では、若葉2袋と、玉露、玄米茶、茎茶の計5袋を飲んでいきます。
 5煎飲み終えてから、何回目と何回目に「若葉」を飲んだかを当てます。
 


 「これが若葉です。よーく覚えておいてください」



 では、ここからが本番です。5種類のお茶を順々に淹れていきます。


 1煎目。これは「若葉」か?


 「隣の人と相談してもいいですよ。でも、まちがった答えを言うかもしれませんよ。それも作戦の一つです(笑)。」

 2煎目。いや、これが「若葉」だっ!
 何度も飲んでいるうちに、どれも同じように思えてきます。舌や鼻もマヒしていきます。

 5煎飲み終えたら、一人ずつ回答を言っていきます。
 「1回目と3回目が若葉」
 「2回目と3回目が若葉」....
 回答がばらつきます。

 ホワイトボード上の名前は、源氏物語五十四帖の巻名です。

 私は「藤裏葉」でした。
 この名前で呼ばれると、なんかウレシイです(笑)。
春日さす 藤のうら葉の うらとけて 君し思はば われも頼まむ

 「若葉」も見事 的中!!



【花鳥風月客〜上級編】

 今度は、上級編で、「花鳥風月客」(か・ちょう・ふう・げつ・きゃく)方式です。
 5種類の茶葉を用意し、それぞれに「花・鳥・風・月・客」の名前をつけます。
 この日は、「花」が「若葉」、「鳥」が玉露、「風」が茎茶、「月」が玄米茶、「客」がてん茶でした。
 参加者には、あらかじめ、自分の番号のついた「花鳥風月客」の札が配られます。
 一煎飲み終わるごとに、自分の思った札を投札箱に入れていきます。

 一度入れた投札は、取り出して入れ替えることはできません。
 みなさん、緊張しながら箱に入れてます。


 全員入れるとこんな感じです。

谷口さんがホワイトボードに正解を書き入れます。
 「鳥→花→月....」
 緊張の瞬間です !

 正解は「鳥(玉露)→花(若葉)→月(玄米茶)→客(てん茶)→風(茎茶)」でした。
 全問正解のことを「とおり」と呼び、0点を「ちょっと」と呼びます。
 19名中、「とおり」は4名で、「ちょっと」は1名でした。
 「とおり」の方は、みんなから拍手喝采をあびてました。

 ちなみに、私「藤裏葉」は2点でした(トホホ)。
 「茶香服は熱湯で淹れるからなあ〜」(言い訳)。
 でも、明日からまた、心を入れ替えて、修行に励みます。

 
 茶香服の道具箱です。特注品だそうです。
 この「匠の館」は、茶香服がしやすいように、講師テーブルで湯沸かしができるようになってます。