「全国地紅茶サミット2010 in 静岡市」に参加 !

 6月5日(土)〜6日(日)、紅茶班3名で、静岡市で行われた「第9回 全国地紅茶サミット2010 in 静岡市〜多田元吉翁所縁の地から羽ばたく茶業」に参加してきました !
 先日の月ヶ瀬健康茶園合宿で学んだ内容を整理する絶好の機会です !


■5日:講演・パネルディスカッション■



あれ、「京男」がなぜ静岡に?

 会場の静岡県産業経済会館(静岡市葵区)に到着!

「地紅茶」「和紅茶」「国産紅茶」......今のこの段階で、なんと呼んだら消費者に一番フィットするでしょうか?

全国27都道府県から、紅茶生産者・関係者・ファンら約200人が集まったそうです。

 基調講演は、
 川口国昭氏「国産紅茶の祖 多田元吉翁を語る」と、
 武田善行氏「紅茶の製造、今後の方向と世界の紅茶情勢」
です。



 この後、「国産紅茶生産の未来を探る」というテーマでパネルディスカッションが行われました。
 パネリストは、中村順行氏(静岡県茶業研究センター)、森重かをり氏(ルピシア)、岡本啓氏(紅茶専門店『紅葉(くれは)』)、赤須治郎氏(和紅茶プロデューサー)、杵塚歩氏(生産者)、望月哲郎氏(生産者)です。



 講演とパネルディスカッションで印象に残った発言は、順不同で、
・「緑茶品種は、酸化酵素が少なく発酵が弱いため、成分上、紅茶には適さない」。
・「多肥栽培で育てた緑茶品種の茶葉は、発酵が弱いだけでなく、青臭さが残り香気も劣るので、紅茶には適していない。」
・「萎凋の良しあしが紅茶の品質の大半を決める。日干萎凋と陰干(室内)萎凋とでは、香気が異なる。適宜組み合わせると、香気の幅が広がる」。
・「発酵をいつ止めるのがポイント。これが味・水色・香りを変化させる重要なポイント。発酵は青臭さがなくなったかどうかで判断する」。
・「もっといい紅茶を追及するためにも、作る度に計測を必ずすること。」
・「どんなに荒く摘んでも手摘みは機械摘みに勝る」。
・「地紅茶=郷土料理のようなもの」。
・「食文化とお茶とは関係がある。日本の紅茶は甘みがあって、何もいれずにストレートで飲める。ストレートで飲んでおいしい紅茶づくりが目標になると思う」。
・「紅茶製造者は毎年増加傾向。しかし、お茶を飲む若者が減少傾向にある中で、『緑茶を若い人に飲んでもらうためにまずは紅茶から』という面でも、地紅茶は必要なのではないか」。
・「地域おこしにも、地紅茶が必要」。
・「地紅茶のそれぞれが持つ“特徴”(味・水色・香り)を明確にすること」。



 1日目、無事に終了です。
 金がないので、3人で1室をシェアします。


■6日の紅茶づくり講習会■
 会場は、起樹(おきぎ)天満宮静岡市駿河区丸子)です。


丸子紅茶の村松さんが、多田元吉の功績を解説します。


 「うーん。多田元吉はなんて偉い人なんだ。」

 このテントが講習会の会場です。



 人工萎凋機です。10kg×4レーンあります。
 今日は、すでに萎凋済みの茶葉を使用します。
 品種は、静岡の在来種・機械摘みです。

 萎凋率は、35%〜40%ほど。緑茶品種の場合、35%減が限度だそうです。


 揉捻機です。
 盤は、鉄製ではなく、真鍮製だそうです。
 鉄製にすると、カテキンと鉄が結合し、水色が黒くなってしまうからだそうです。

 2600回転を基準としていました。
 通常は3000〜3100回転くらいさせるそうですが、この日は醗酵機との関係で回転数は抑え目にしてあるとのこと。
 揉捻中、酸化作用と摩擦により茶温が上がってしまうと品質が劣化する。
 揉捻中の葉温は35℃以下に抑えること。31〜33℃がベスト、とのこと。



 清潔第一です !
 「似合う?」

 発酵機です。

 丸子紅茶さんが特許を取得しています。

 ダテックのHPはこちらです。

 発酵機の中は、木箱が段になっていました。

 村松さんが発酵機の仕組みを丁寧に解説してくださいました。



 今回、32℃で取り出していました。
 月ヶ瀬健康茶園での研修の時には、20℃台で取り出していました。
 丸子紅茶と比べると、水色、香りが少なかったのは、発酵温度が原因ではないか、と思いました。


 中揉(ちゅうじゅう)機


 棚式乾燥機


 乾燥は「低温・長時間」が◎で、「高温・短時間」は×。
 酸っぱい香りが出てしまうからだ。










 念願の村松さんとの記念撮影 !
 アドバイスもたくさんいただきました!
 ありがとうございました !



【感想】
 かっぺい
 「紅茶づくりを目指している人・美味しい紅茶を作りたい人・紅茶が好きな人が約200人集まった。すごく熱心な人ばかりでした!
 水車むら会議の寺本さんが『7月5日以降に2番茶の紅茶製造をするんで是非来てください!』とおっしゃっていた(自炊できる宿も完備されているようです…)。
 紅茶の会代表で鳥取県地域づくりセンター運営委員の藤原さんや、富山紅茶の会の下田さん、日本茶アドバイザーの金沢さん、静岡のお茶プランナーの相川さんらと交流させてもらい、私たちの活動にたいしても『共感する!』『協力する!』とおっしゃっていただきました!
 紅茶づくりを絶対に実現させたいという気持ちが強くなりました。
 村松さんをはじめ、たくさんの人から元気と激励をもらったので、頑張りたいと思います。」


 りょう
 「2日間、紅茶について学ばせてもらい、『緑茶品種でも紅茶は作れるのでは』と思いました。在来種でも非常に上質な紅茶ができていたし、味もしっかりしていました。この紅茶を目指していけば、必ずおいしい紅茶を僕らの手で作れると思いました。
 また、この2日間で、全国の紅茶関係者の方々と知り合うことができました。僕らの活動にも非常に興味を持っていただけて、一層やる気がでてきました。これからまた岩田さんのところでの研修や、地元静岡に足を運んで、最高の紅茶づくりができるように尽力したいとあらためて思ました。」


 こうへい
 「村松製法は発酵にものすごく力を入れている! また、両日通じて生産者の方々がおっしゃっていたことは、『自分達らしい紅茶をつくる』ということでした。がんばって『自分達らしさ』を見つけます!今回、静岡の在来種で製造したのですが、味も個人的には『よい!』と思ったので、緑茶品種でも美味しい紅茶が作れるのでは.....と感じました。」



 静岡丸子で学んだことを、「第2回 月ヶ瀬健康茶園合宿」で活かしていきます!! そろそろ、合宿で検証していくことを考えたいと思います。
 とりあえずは、南山城村の茶園で栽培されている緑茶品種のうち、酸化酵素のはたらきが強いものを見つけることから着手します(『茶大百科1』武田善行論文p.743ページにある「クロロホルムテスト」参照)。
 その後、村で「多肥栽培でない茶畑」をみつける、というイメージをもっています。

【番外編】

 地元TV局の取材を受けています。



 お昼ごはんは、やっぱりこれっ!

 先生へのお土産は、やっぱりこれっ! (笑)