スリランカ紅茶プランテーション訪問記 (2)

 スリランカ報告の続きです。

 工場長さんの案内で、グリーンフィールド農園の製茶工場を見学させていただきました。

 紅茶の大量生産がほとんど行われなくなって久しい日本ではなかなか見ることができないので、貴重な体験でした !

 現在、皆でとった工場長ヒアリング・メモと写真を突き合わせて整理している最中です!
 「この機械は何をするもの ?」といった解説はもう少々お待ちください(笑)。
 とりあえず、見学した順にアップしていきます。

 紅茶製造法の概略については、伊藤園日東紅茶のHPをご覧ください。

 ちなみに、紅茶と緑茶の製造法の違いで、要点は、
 緑茶は、「摘採後、すぐに蒸して発酵を止めて、何度も熱をかけて揉んで、針のような美しい形に整える」、
 紅茶は、「摘採後、萎れさせて、細胞を破壊し小さく砕いて、発酵を促進させ、香りや味を創出する」
です。
 端的に言うと、
 緑茶は「化学変化を止めることで、茶の持ち味を活かす」、
 紅茶は「化学変化を促進することで、茶の持ち味を活かす」
だと思います。
 日本の緑茶は、インド・セイロン(イギリス)の紅茶と比べると、お茶づくりの根本思想が異なっているようです。もちろん、釜で炒める中国茶とも違っています。



 事務所 兼 製茶工場の建物です。4階建です。

 揉捻機が屋外に展示されていました。
 

 階段を上がります。
 階段の右側には、生葉を搬送するリフトがついています。


 萎凋(いちょう、Withering)工程です。
 人工萎凋槽がありました。
 手摘みされた生葉をしおれさせる工程です。
 送風機が付いています。
 「で、でかい !」
 前日、雨で摘採が行われなかったので、生葉は入ってません。今日の分もまだ入ってきてませんでした。
 残念ですが、そういえば南山城村や月ヶ瀬でもそうしてましたね。

 生葉はこの上に乗せられて、16〜18時間、萎凋されます。
 床面から空気が送り込まれて、効率的に萎凋されます。
 静岡の丸子ティーファクトリーで見た萎凋槽とよく似ていますね。

 萎凋された茶葉は、床に置かれ、手作業でこの穴に流し込み、ダクトを通って階下の揉捻機に投入されます。

 萎凋室の穴から見た揉捻機(Roller)です。

 中村先生「今日はつながってませんが、普段、茶葉はあのダクトを通って、この揉捻機に投入されます」

 円盤の上に手を置くとキケンです。

 揉捻機の円盤です。
 葉の細胞を破砕し、発酵を促します。

 揉捻時間は20分程度で、終わったら、茶葉を円盤の下のコンテナに落とします。

 工場には5S活動のスローガンがかけられていました。
 スリランカの優良工場では、日本の5S活動の導入がさかんです !
 「整理・整頓・清掃・清潔・しつけ」という日本語が、シンハラ語(上段)、英語、タミール語(下段)で解説されています。


 「ローターバン」(Rotorvane)という揉切機で、揉捻機の一種です。
 茶葉を圧搾して細かく切り砕きます。
 緑茶の製造はもちろん、国産紅茶の製造にも使われないもので、初めて見ました。

 ローターバンは、挽肉をつくる原理を応用しており、1950年代末にインドで開発されたそうです。

 イボイボの円筒の中の様子です。



 皆が素通りしていった機械.......。
 しかもちゃんと動いてます。
 おーい、このローラー付きの機械、大事だぞ〜っ。伊達ゼミ〜っ。



 玉解き・篩分けの工程です。

 揉捻後の茶葉は塊になっているため、機械の振動で塊をほぐし、メッシュの篩にかけます。



 乾燥機です。
 熱風で乾燥させ、酸化発酵を止める工程です。

 「93度で21分乾燥」だそうです。
 内部にはベルトが何段も組み込まれていて、そこを茶葉が通過して乾燥されます。


 燃料に使われる薪です。



 「Stalk Extractor(茎を除去)」と呼ばれる選別機です。
 ここは稼動してました。
 茎や繊維を静電気で取り除きます。





 篩分機です。
 茶をグレード別に分ける工程です。
 ここも稼動してました。



 できたてのウバ紅茶をグレード別に手に取ってみます。


 袋に詰められ、出荷されます。


 工場労働者の方とツーショット !




 あれっ、発酵の写真は ??? (笑)

続く.....