西本願寺・仙台別院の災害ボランティアセンターにて

 5月2日(月)、夜8時45分、京都駅から夜行バスで仙台に向かいました。
 3日(火)、朝7時45分に仙台駅に到着。9時に新幹線組と合流し、西本願寺・仙台別院「東北教区災害ボランティアセンター」(青葉区支倉町)へ。

 
 このセンターは3月17日に設置されました。
 ボランティア登録をし、宿を確保します。
 私たちは大学でボランティア保険に加入済みでしたが、ここでも加入手続きをしてくれます。
 
 お堂には、全国からお寺から送られてきた救援物資が品目別に整理されて並べられています。

 
 物流業を営んでいる門徒の方が、物資搬入・搬出マニュアルを作ったりデータ入力をされてました。
 
 北海道から救援物資を運んできたトラック。一ヶ月のレンタルで、被災地で活躍中だそうです。
 3月上旬に閉園になった幼稚園が、ボランティアの宿泊場所や事務所になっています。
 
 ボランティアはこの黄色いジャンバーを着て出動します。
 
 瓦礫撤去や泥のかき出し作業にはゴム長が必須アイテムですが、センターにも予備があります。
 
 棚には、ボランティアの方々が持ち寄った物資が置かれています。
 先に来たボランティアが後から来るボランティアのために置いていったものです。
 それを、別院の輪番の方が、「皆が気持ちよく使えるように」と整理されていました。
  
 衛生用品。
 「自己完結」の装備でボランティアに行くのは大前提ですが、センターに備蓄があるとホッとします。
 
 共用パソコン。ほかにもWindows版のノートパソコンもあります。メールチェックは確実にできます。

 
 龍谷大学のノボリも。
 学生・院生・教職員のメッセージが寄せ書きされていました。
 1か月前に、文学部の鍋島直樹先生や大学院実践真宗学科の院生が、ここを拠点にして、遺体安置所で読経ボランティア、避難所への物資支援、自衛隊西本願寺と協力して炊き出しなどをされていたことがわかりました。
 
 壁には、ボランティアの心構えや注意事項が掲げられています。
 とても大切な事項ので、しっかり頭にいれます。

 仙台別院の災害ボランティアセンターの活動内容は以下のとおりです。
1.物資の提供
 宮城県仙台市多賀城市東松島市石巻市岩沼市南三陸町亘理町、山元町、七ヶ浜町岩手県陸前高田市釜石市大船渡市、福島県南相馬市等の行政避難所、行政登録外避難所、物資集積所等への物資搬入
2.瓦礫・土砂の撤去、清掃奉仕作業
 ・宮城県仙台市多賀城市石巻市福島県南相馬市等の行政・社会福祉協議会のボランティアに登録し、民家等での瓦礫・土砂の撤去、清掃奉仕
 ・津波被害の本願寺派寺院2ヶ寺(仙台市宮城野区石巻市)での瓦礫・土砂の撤去、清掃奉仕
 ・宮城県岩沼市内の自治区、山元町内の自治区、松島町の一般家庭(門徒宅)での瓦礫・土砂の撤去、清掃奉仕
3.炊き出し
 仙台別院、宮城野区福島県南相馬市等での炊き出し
4.読経ボランティア
 宮城県仙台市石巻市名取市角田市気仙沼市、女川市、南三陸町亘理町、山元町、岩手県陸前高田市福島県相馬市南相馬市等の遺体安置所での読経

5.宿泊提供
 設置当初から一般を含めて宗派内外を問わず宿泊場所として受け入れ
6.その他
 ・仙台市石巻市内の医療施設での理学療法士による医療設備支援活動
 ・宗派外団体との連絡調整、情報収集
 ・新燃岳噴火災害を受けながら食材としての提供に問題のない野菜等を購入し、東北の避難所へ提供することで二重支援を行う
 ・被災された方々の避難受け入れに関する情報収集



 
 左は、京都の西本願寺から派遣されている桂さんです。とても優しく対応してくださいました。
 午前10時30分、私たちも、岩沼市瓦礫撤去作業に出動することになりました。
 岩沼市仙台空港があるところです。

 
 北海道教区の方の車で現地に向かいます。

 大津波で沿岸部の堤防が崩れています。


 作業内容としては岩沼市早股地区にある資材置き場と民家の泥のかき出し、海や町から流れ着いた瓦礫の撤去が主な内容でした。
 風が強い場所だったので、作業には、ゴーグル、粉塵を吸い込まないようにするマスク、釘などから手を守るために表面にゴムが付いている手袋をしました。
 鼻につく強烈な匂いがしました。流れ着いた魚が腐っていたりヘドロが乾燥したりするのが原因だそうです。
 土を少し掘ると、べとべとでくさい油分が層となり、海水の影響で庭の植物たちが枯れかけていました。それを中和させるために石灰が撒かれていました。
 この地区は、幸いにも、犠牲者を出さずにすみました。しかし、それでも、大人の胸の高さまで津波がきたそうです。
 米どころで知られる岩沼市ですが、「塩害などの被害で、しばらくの間、お米はとれないだろう」とおっしゃっていました。
 作業現場で、Hさんというとてもパワフルなボランティアの方と一緒になりました。Hさんは、徳島から二日かけてトラックを運転して、この岩沼に来られたそうです。


 15時に作業を終了し、17時過ぎに別院に戻ってきました。

 自分の力があまりにも小さいことを思い知らされました。



 この後、18時から全体ミーティングです。
 30人以上のボランティアが一同に集まり、ご本尊に向かって合掌・礼拝をした後、全員の自己紹介。キリスト教徒の方、ご近所の方もいらっしゃいました。
 各リーダーから、その日の活動の報告がありました。気仙沼大船渡への物資搬送、石巻市被災した寺院での作業、山元町のイチゴ農園での作業、岩沼市での瓦礫撤去・汚泥除去の活動が報告されました。
 その後、明日の作業分担の確認、救援物資の搬出方法などについて話し合いました。
 やはりボランティアはGWを利用してきている方が多く、今後の体制をどうするかが問題だと思いました。

 毛布やマットレスをお借りして、22時30分頃に就寝しました。

明日は、早朝から陸前高田に向かいます。