講演会「雨ニモマケズの心」のお知らせ

 大学のイベントのお知らせです。

【講演会】(大宮学舎)
開催日時 2012年1月19日(木)10:45〜12:15
開催場所 龍谷大学大宮学舎 清和館3階ホール
講師 宮澤和樹 氏(株式会社林風舎代表取締役、賢治の弟である清六の孫)
聞き手:鍋島直樹(龍谷大学 人間・科学・宗教オープン・リサーチ・センター長・文学部教授)
参加者 どなたでもご参加ください。
入場料無料、参加申し込み不要です。

 本講義は、研究展示「宮沢賢治の死生観―雨ニモマケズ―」の関連講義として開催いたします。

【講師紹介】
宮澤和樹(みやざわ・かずき)
宮澤賢治の実弟・宮澤清六氏の孫。
花巻市花巻駅近くに、賢治の世界に浸れるスペース(株)林風舎を経営するほか、賢治の精神や作品を後世に伝えるため、講演会や作品展示会を行うなど全国で活躍中。東日本大震災以降、鍋島センター長とともに被災地の方々との心の交流を続け、宮沢賢治直筆の「雨ニモマケズ」(複製)の額を、南三陸町の小中学校や町長、ご遺族に届けた。
主著『宮澤賢治 魂の言葉』(KKロングセラーズ、2011年)


【開催主旨】
2011年3月11日に起きた東日本大震災以降、人々の心の支えとなっている詩があります。それは世界中で愛されている、宮沢賢治の「雨二モマケズ」の詩です。賢治が亡くなる二年ほど前の「11月3日」に書かれたとされます。からだが思うようにならない賢治が強く願っていたことがその詩に表れています。
雨ニモマケズ」に込めた賢治の心と、その支えとなっている仏教の死生観についてごいっしょに考えてみましょう。

一般聴講歓迎 事前申し込み不要

【問い合わせ先】
龍谷大学研究部(人間・科学・宗教総合研究センター)
TEL 075-645-2154 FAX 075-645-2240

 クリック→「オリジナルサイズを表示」で拡大表示されます。






【特別展示】(深草学舎)
開催日時 2012年1月10日(火)〜2月10日(金) 
<開館時間 10:00〜16:00 土日祝は休館 ※但し、1月22日(日)は開館>
開催場所 龍谷大学 深草学舎 至心館2Fパドマ館(京都市伏見区深草塚本町67)
参加者 入場料/無料

※※※※※
開催主旨

宮沢賢治(1896年8月27日生〜1933年9月21没)はこう記しています。

    「みんなむかしからのきょうだいなのだから

    けっしてひとりをいのってはいけない。」
    (『春と修羅』「青森挽歌」)

 「新たな時代は世界が一の意識になり、生物となる方向にある。正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識して、これに応じていくことである。」       
   (『農民芸術概論綱要』)

 いつも大切なことは、あらゆる人類が相互に支えあうことであり、地球全体の幸せ願うことでしょう。
 平成23年(2011)3月11日に起きた東日本大震災以降、人々の心の支えとなった詩があります。その詩は、子供から社会人にいたるまで世界中で愛されている、宮沢賢治の『雨ニモマケズ』です。このたび宮沢賢治記念館に格別のご協力を賜り、宮沢賢治のいのちへのまなざしを学び、東日本大震災からの復興を願って、研究展示を開催いたします。
 本展では、第一に、『雨ニモマケズ』手帳や『永訣の朝』などの詩を通して、宮沢賢治の仏教死生観を学びます。また、昨年5月に世界遺産に登録された中尊寺について、宮沢賢治が記した原稿も紹介します。
 第二に、宮沢賢治記念館の特別企画展「童話『フランドンの農学校の豚」を開催します。宮沢賢治は『よだかの星』で、小さな虫などの生命を奪って生きなければならないよだかの切なさを描きました。この『フランドンの農学校の豚』では、人間に食べられる宿命を生きる豚の辛さを表現しています。『注文の多い料理店』をはじめ、人間の傲慢さを反省させるまなざしを、賢治は飾らずに示してくれます。多くのいのちをいただいて生きているからこそ、動物への思いやりと感謝の心を培いたいと思います。
 第三には、東日本大震災において、被災地の方々と継続的と交流し、心のケアを通して学んだことをパネルにして展示いたします。林風舎代表取締役の宮澤和樹氏(賢治の弟、清六の孫)とのコラボレートにより、賢治直筆『雨ニモマケズ』の額を、当センターから南三陸町の歌津中学校、伊里前小学校、役場などに贈り届けることができました。その額は子供たちの目にする校舎に飾られています。東北の方々、宮城県南三陸町の方々に教えていただいた真実を伝えます。
 『雨ニモマケズ』の詩は、昭和6年(1931)「11月3日」に書かれたとされ、それは昭和8年(1933)9月21日に賢治が亡くなる二年ほど前の詩です。からだが思うようにならない賢治が強く願っていたことがその詩に表れています。病気の賢治は、逞しいからだを持ち、病気の子どものところへ、疲れた母のところへ、死にそうな人のところへ、けんかや訴訟があるところへ、「行ッテ」あげたいという志願をもっていました。無常の自覚から、悲しみに寄り添い、支えあうこころが生まれてきます。困難のつづく世界であるからこそ、世界が一つになり、互いに敬い助けあい、夢をもって生き抜いていけることを願っています。

クリック→「オリジナルサイズを表示」で拡大表示されます。