和束町に行ってきました !

 3月31日(土)、今日は、製茶機械のABCを教えていただくため、和束町の製茶機械販売店に行ってきました。

 和束町は、京都府最大の茶産地です。

 和束町がほこる茶畑景観。
 あいにくの雨でしたが、雄大な景色でした!

 パンフレットの解説文によれば:
 「白栖・石寺の茶畑
 春、和束の町は西から東へと順に暖かくなり、西に位置するこの地域は『早場(はやば)』と呼ばれ、4月下旬には早くも茶摘みが始まります。近代的な農園整備がなされ、空まで続く茶畑が見られます。」(『和束 茶源郷マップ』)
 上の説明文の前半は、この地域独特の微小気候がよくわかる内容になっていて、とてもいいですね。
 山の上まで開墾した理由や、黄色や白のネットがかかっているのも納得できます(一見、景観的には、「??」と思える)。和束の「生業」の息吹が感じとれます。
 「江戸時代には...」と、過去の人々とつながることができるような解説文があったら、もっと素晴らしいのになぁ....と思いました。


 府が設置した案内板があります。
 この茶畑の眺望風景が「生業の景観」として、平成20年、「京都府景観資産登録・第一号」に指定され、「京都府選定文化的景観」にも選ばれました。


 「撰原(松尾)の茶畑
 和束の茶畑は、川沿いから見上げるだけでは想像がつかないほど、急傾斜の山の上にも広がります。この地域では傾斜に合わせ、パッチワークのように繊細に畝が巡らされ、まさに『山畑』と言えます」(『和束 茶源郷マップ』)
 こちらは、グラフィカルな説明ですね。


 和束茶カフェです。ほっこりとした雰囲気の中で、美味しい和束茶をいだたくことができます。ぜひ一度、訪れてみてください。詳細はこちら


 機械販売店の工場の中を見学させていただきました。
 製茶機械の据え付けやメンテナンスに必要な曲板機やボール盤などが並んでいて、とても興奮しました。
 「5月・6月の新茶シーズンは、茶農家さんはもちろん眠れないけど、機械屋も眠れない日が続く」のだそうです。頭が下がります。








 「おっ!? こっ これは,,,,」。
 かわいらしい超コンパクトな製茶機械です!

 カワサキ機工(株)が製作した2キロ型の製茶機械です。初めて見ました。
 茶業指導所などに研修用として設置されているそうです。
 機械メーカーの心意気を感じます。


 「このシリーズを中古で揃えるといくらになりますか?」。

 小ロット生産、製茶体験、自家製茶....。興味津々です!


 工場にない機械は、写真を見せていただきました。


 ずらり勢揃い!
 もう少し小さくしたら、まさに「人間のサイズ」になりますね。

 (通常よく見る60キロ型は、吸い込まれてしまうような威圧感があります。)


 ちなみに、カワサキ機工さんは、岩手県陸前高田市において、「機械製茶の北限」気仙茶の支援活動を精力的に取り組んでおられます。こちらこちらのページをご覧ください。
 陸前高田のJA製茶工場(北限の製茶工場)は、カワサキ機工の製茶機械を使っています。

 お土産に、カワサキ機工の『茶業手帳2012年版』と和束茶をいただきました!
 ありがとうございました!

 手帳の資料編がとても充実していて、すぐれものです。






 車で和束町の茶畑を案内していただきました。
 このネットは、萌芽を促す役割をします。


 ネットをめくってみると、なんと新芽が!!
 
 もう春なんですね。
 

【番外編】
 帰りに、京都駅の本屋さんで、ワイン本を見つけました。

 ワイナート編集部【編】『ブルゴーニュアペラシオン完全ガイド』(美術出版社 、2012年3月)
 カリフォルニアワインの明るい感じのほうが好きなのですが、フランス人の「アペラシオン」への徹底したこだわりは、たとえそれが戦略的なものであったとしても、茶業にとって大いに学ぶべきものがあると思います。








 こんなふうに、茶畑の土壌、微小気候、品種、作り手、味わいを紹介できないものか。男は、こういう「うんちく」を傾けるのが好きだ。誰も聞いてないのに....。

 販売戦略的にも、そろそろ、どの茶産地も横並びの「ハッピや茶摘娘を着て販売」という旧態依然としたプロモーション・スタイルからも脱皮したい。

 昨年、高島屋新宿店のフェアでご一緒させていただいた高知県仁淀川の茶農家のおばちゃん、もとい、美しい「お姉様」たちのチャレンジ精神を見習わなくては。こちらを参照。

 以前のノート「もしも日本茶がワインみたいになったら」も参照くださいませ。