ベランダの気仙茶

 昨年6月、岩手の気仙地域での整枝作業の時に、地元の方からいただいた気仙茶の苗木。
 
 実生在来です。

 岩手から神戸に連れて帰って、我が家のベランダで、それはそれは大事に大事に育ててきました。

 先週頭に撮影したものです。
 だいぶ、おチャらしくなって、ついに新芽も出てきました!

 「自家用茶」の時代到来か。。。







 以下は、4月22日(日)の報告です。
 ゼミメンバー9名で、これからの茶畑での活動・商品開発・販売戦略などの年間計画について話し合うために、木野製茶園さんを訪れました。
 朝早くから夕方前まで6時間近くもの長い話し合いにも及びましたが、木野さんには快く受け入れて頂きました。
 以下、ヒアリングの内容報告です。

【年間計画について】
 毎年5月〜8月にかけては特に忙しい時期であり、毎週にでも人が来てくれることを望んでおられ、またその際には、1人は経験者として説明して指導できる人を望んでおられた。
 作業内容としては、ネット掛け・サトウキビブロック置き等々。
また、伊達ゼミが設置させていただいている「龍谷の茶畑」の茶葉を3〜4年後の茶品評会への出品を目指す。
 後輩へと繋ぐことのできるような茶畑づくりのためにも、女子は草引き、男子は根打ちなど、その他多くの作業内容がある。
 さらには、今年5月6日の品評会用の茶摘みに向けて、人員も必要。

 「抹茶カプチーノ」に関してもお話を伺った。
 先輩方は「雫」を開発されたが、私たちの代では、この抹茶・ほうじ茶カプチーノを販売してはどうか。
 「龍大の抹茶カプチーノ」などと名前や容器などを変更して龍大オリジナルのものに仕上げていけばいいのでは。
 また、パッケージの変更・シールの貼付・ホームページによる販売促進などをしてはどうか。
 カプチーノの販売状況としては、ほうじ茶よりも抹茶のほうが断然人気があるようだ。
 カプチーノに使われている抹茶は、石臼で1時間かけてたった6gしかできないうえに、機械には出来ない人間でしかできない作業がある。
 先日、大丸で販売されて大好評だったようだが、そういった所で販売するには売価を高くする必要があり、これもこれからの課題。
 大学生なりの変革を起こしていきたい。

カプチーノ試飲の感想】
 2種類のカプチーノを飲み、衝撃を受けた。
 なぜなら、市販の今まで飲んできたような他社製品とは大きく異なっていたからだ。
 市販の粉末スティック商品によくありがちな「水っぽさ」がまったくなく、お茶の質が断然こちらの方が上だと感じた。
 木野さんも言われていたが、「抹茶は女性向け、ほうじ茶は男子向け」だなあ、と自分の味覚をもって感じた。

【木野さんの若者に対する思いや、生産者の心構え・将来展望】
 まず一番印象に残った言葉は、「今の若者にはがむしゃらさが足りない」ということ。
 今の子は、いい意味でのライバルや競争心、ハングリー精神が不足している、と言っておられた。
 木野さんは、父親を良い意味でのライバルとして、ゼロからがむしゃらに励んできた。
 今では毎回の茶品評会をモチベーションとし、毎日の茶畑の管理に心がけておられる。
 また、木野さんは、味や香りが口の中に長く残ることを理由に、「煎茶が一番好きだ」と言われた。
 今の子供がペットボトルのお茶に慣れてしまうと、「これが本来の日本のお茶」と錯覚を起こしてしまうことを懸念されていた。
 「日本の茶産地の中では、やはり京都が、香り・飲みやすさ・気候の良さなどの点で断然トップだ」
と、自慢げに話しておられた。
 茶は京都の文化であり、知識を大事にすること、そして守り続けていくことが大事だ。
 そこには、40年やってきても変わらない気持ちが存在する。

【今回のヒアリングを通じて学んだこと】
 私個人としては、木野製茶園を訪れるのは初めてのことであり、訪問前までの木野さんのイメージとしては、「とても厳格な人だろう」と考えていた。
 しかし、実際に会ってみると、時折見せられるユーモアや笑顔をみて、人柄の暖かさを強く感じた。
 このヒアリングでは、生産者の声を直接聞くことができ、仕事の心構えや将来展望など、この場でしか聞くことができないような貴重な体験ができた。
 現場の方々の熱い思いを知り、自分自身もこんなに熱い思いを持って物事に取り組みたいと強く思った。
 また、話の中で、木野さんは、「この茶畑での苦しくてしんどい作業を通しての経験が、将来きっと何かの役に立つはずだ」と言われた。
 この言葉を受けて、私は今までそんな経験をしたことがあまりなかったので、これから可能な限り茶畑を訪れ、何か自分の中で得ることができればよいなと思った。
 今回のヒアリングは、とても有意義なひと時を体験できた上に、自分自身の中でこれから先の指針のようなものが見えてきました。
(文責:田端)