茶畑活動日誌 (5月11日)

 5月11日、ゼミ生9名(うち4回生2名)で作業を行った。
 道中、雲行きが怪しかったので、天気を心配していたが、雨も降ることなく、無事作業を終えることができた。
 作業内容だが、女性陣は、ネットに洗濯ばさみをつける作業とその洗濯ばさみをネットにつけたものを巻く作業だ。

 まず、ネットに洗濯ばさみをつける作業の説明から。


 上の写真が、ネットの写真。
 このネットは85%遮光するもの。
 ちなみに、一本1万円。
 木野さんのところには、このネットが800本あるそうだ。
 それはさておき、このネットの外周に洗濯ばさみをだいたい1.5メートルの間隔でつけていく。

 そして、全部のネットに洗濯ばさみをつけ終わったら、次はこのネットを巻いていく。
 この器械がネットを巻くものである。
 この器械はすごく便利なもので感動した。
 なぜかというと、ネットを巻くとき、初めに、ネットを巻き取るところにはネットを引っ掛けるとがったところが3か所あるのだが、このとがったところにネットを引っ掛ける。
 そして、まだ巻いていないネットをまっすぐ伸ばし、このハンドルをくるくる回しながら、巻いていく。

 その途中経過が上の写真。
 これが最後まで巻きとれたら、この器械からネットを取り外すのだが、そのとき、ひっぱっただけで、簡単に外れるのだ。
 引っかかりのとがったところがあるのに、簡単に外れることにびっくりした。
 このような感じで1日の作業が終了した。

 いつものように途中休憩しながら、作業をしていたのだが、その休憩中、木野さんとお話する時間があったので、ネットの効果について聞いてみた。
 ネットには、75%遮光するものと、85%遮光するものがある。
 新芽が開き始めたら、75%遮光するネットをだいたい30センチから50センチほど茶樹から距離をあけて掛け(この方が、お茶に負担をかけないので良い)、7〜10日くらい経ったら、85%遮光するネットを掛ける。
 このように二重にネットを掛けることで、より日光を遮り、お茶は甘さを増す。これはなぜかというと、
「うま味に関するテアニンは日光を浴びると、苦味・渋み成分のカテキン類に変化する性質がある。さらに、被覆することで、さっぱりした苦味を演出するカフェインが増加する。つまり、被覆栽培のお茶は、露天栽培のお茶にくらべて、うま味・甘味が強くなり、苦味・渋味が軽くなる。」
(『日本茶検定公式テキスト』p.88を参照)、
 ということだ。
 だが、これは玉露の話で、木野さんところでは玉露栽培していない。
 玉露は、南山城村の地域では栽培できないそうだ。
 玉露栽培に向いているのは、ダムのどしゃくずれのある河川敷の砂の多いところなどが向いていると聞いた。
 木野さんは玉露を育てていないが、碾茶にこの用法を用いているそうだ。
 ちなみに、収穫量は、甘さの養分が凝縮するから、本来、生葉で10キロ収穫すると製茶したときに2キロの量になるものが1.8キロになるそうだ。
 遮光されているため樹が早く弱ってしまう。だから、一番茶を収穫したら、すぐに摘採する。
 「お茶がかわいそうじゃないか」と思い、
 「お茶はどんな気持ちだと思いますか」
と聞いたところ、
 「お茶はストレスを感じて、甘みを増す、良くなる」
と答えてくださった。
 それは、お茶の気持ちを考えるというより、子どもを思って厳しくする親のような気持ちなのかなと思った。
 立派に育ってほしいから、甘やかしてばかりではだめ、良くなるための厳しさは必要、ということなのかと。

 この日は、先日収録があった「ちちんぷいぷい」のカメラマンが来ていた。
 先日、撮りきれなかった分を撮りにきたそうだ。
 木野さんも忙しそうにしておられ、今回はたくさん話すことはできなかったけれど、18日の放送を楽しみにしたいと思う。
(文責:永井)
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 5月11日(金)、南山城村の木野製茶園は、連日ネットかけの作業を行っているという。
 この日の作業もネットかけ。
 「さすがに飽きて来るよね」とOさんは笑顔で言う。

 だが、皆で共に作業するのはとても楽しく、ネットかけは、1本を2人でするので協力し、相手に合わせて作業しなければならないので、協調性が問われる。
 作業を通して得るものが多くあると感じたので、これからも色々学んでいきたい。
 午後からは、別の茶畑でネットかけ。
 「道なのか?」と思うような山道を抜けたところに茶畑があった。

 作業の合間に何気ない会話をする休憩も一つの楽しみである。

 この日は、長さ25m、幅2.5mのネットを約100本被せたが、まだまだ被せ終えていない茶畑が多くあった。

 距離にして約2.5km、と考えると、茶畑の広さを実感した。

 ネットかけを終え、女性陣のネットにピン止め(洗濯ばさみをつける)作業を少し手伝った。

 その作業場の横に碾茶工場があるのが見えた。
 6日に見学した煎茶用の工場とは機械が違ったので、こちらも見学したい。
(文責:田辺)



 朝、あったかい「抹茶カプチーノ」を頂いた。
 当日は肌寒かったので、味も香りもよりおいしく感じ、体も心もあったかくなりました。
 最近思ったのですが、家に帰って一人で飲む抹茶カプチーノより、木野さん宅で頂く抹茶カプチーノの方がおいしいと感じるのです。
 木野さんの作り方が上手なのだろうか。
 それとも、伊達先生も仰っていたが、「誰か」と「美味しいね」と飲む方が美味しく感じるのだろうか。
 心理学の分野になってくると思いますが、人を惹き付ける色や形、つまりデザインに応用できそうなので、また心理学を調べておこうと思います。

 三回目の活動。
 早起き、茶畑での作業に体が慣れてきました。
 出品茶の茶摘み前日の今日は、一日中ネットかけをしました。
 僕はネットかけをするのは初めてで、かけ方を田辺君に教わりながら作業しました。

 ネットかけで注意するべきことは、茶の樹にツルが混じっていたり、枯葉などが乗っていたら取り除いてからネットをかける事です。

 なぜなら、品評会用の茶畑は手で摘むが、他の茶畑は機械で摘むからです。
 だから不純物(ツル、枯葉)を取り除いてやらないと、一緒に機械で摘んでしまい、不純物が混じってしまうからです。
 黒いネットで日光を遮断することで、人間が「苦い」と感じる成分を出すのを抑制するとOさんは言ってました。
 人間の味覚のためにチャ本来の活動を抑制されていると考えると、本当にそれは良いことなのか疑問に思いました。
 僕にみたいに苦いお茶が好きな人もいますし。
 ネット有り・無しの違いを実際に飲んで確かめたいなと思いました。
 また、「茶の葉の色が変わる」「茶の葉の緑色が濃くなる」と聞いたが、実際どれくらい変わっているのか、自分の目で確かめてやろうと企んでます。
 一日を通して合計2.5kmもの距離のネットを被せることができました。
 ちなみに、ネットは縦幅2.5m、横幅25mです。

 こういう地道な作業を通して、もっとお茶について知っていきたいな、と感じました。
(文責:岡島)

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 私にとっては、今回が初めての木野製茶園での活動参加であった。
 朝早くから集まったメンバー9人が、女性陣と男性陣に分かれて作業することとなり、男性陣は車に乗って茶畑に行き茶畑のネットがけ。
 女性陣は、ネットがけで使うネットの端に、茶樹にネットを固定させるための洗濯バサミを1.5mの等間隔に取り付けていく作業をした。

 洗濯バサミは、一般の家庭用とは異なり、非常にはさむ力の強い物で先端に滑り止めのゴムがついていた。
 洗濯バサミの真ん中についているビニールひもを網目状のネットの間に入れ込みくくりつけていくのだが、人差し指と親指を特に使う作業だったので、地味で辛そうには見えない作業だったが、全ての作業が終わる頃には指が赤くじんじんと痛んだ。

 また、ネットは全長25mと長く、「遮光率85%」と表示されていた。
 すでに洗濯ばさみが取り付けられていたネットが20枚ほどと、今回の作業で取り付けたネットが20枚ほど。
 まだまだネットはあるそうなのだが、ネットの価格が1枚1万円程すると聞いて驚いた。
 ネットに洗濯バサミを取り付けた後は、広げたネットを元通りに巻いていく作業が始まった。
 器具を使うとうまくくるくると巻かれていく。

 木野さんと西口さんに「上手だ」とほめられて嬉しかった。
 この日は、1日中、木野製茶園内での作業で、茶畑に行くことはなかったので、次回こそは茶畑での作業にも参加したい。

 また、この日は、「ちちんぷいぷい」のカメラマンさんたちが、先日撮りそこなった映像を撮りに来ており、木野さんは忙しそうに撮影に必要な茶葉やかごを用意してらっしゃり、カメラマンさんたちも急須に茶葉をいれる動作を何度も撮影しなおすなどしていた。
 抹茶カプチーノも紹介されるかもしれない。

先週の疑問に対する回答
焙じ茶はどこで焙じているのか?
 「てん茶」は、出荷の際に、葉と茎、葉脈(これを木野さんは「ミ」と「ホネ」と表現していた)を分けて出荷し、それを問屋さんが焙じている。

○ネットがけは、「お茶の気持ち」からすると、良くないのでは?
 ネットをかけることは、やはり茶の樹にストレスになるらしい。
 しかし、ストレスになる分、甘味となる養分を吸う。
 ストレスをかける代わりに、1番茶しかとらずに、その後はネットを外す。
 ストレスをかけた茶葉は、普通であれば生葉10kgが製茶後2kgになるところを、生葉10kgが製茶後1.8kgにしかならない。
 玉露の場合、ネットは、最初に75%の遮光率のネットを低めにかけ、成長してきたら85%のネットをもう一段上に30〜50cm離してかける。こうすると光が全く入らなくなるそうだ。
※木野さんのところでは土が違うため、玉露はできないそうだ。玉露は、川の近くの砂地で作られるらしい。

感想
 お昼には昼食を用意して下さり、作業をしていると休憩を勧めて下さるなど、非常に優しくして下さって、本当にありがたかった。
 地味な作業ばかりだったが、「地味な作業があるからこそおいしい茶葉ができる」と思うと、苦にはならなかった。
 木野さんに質問できる時間は思っていたよりも短く、今後は茶に関する知識をもっと身につけて質問内容をまとめてから聞くべきだと思った。
 お手伝いをされている小川さんがもうすぐ気仙沼の方へ帰られるとのこと。
 小川さんは気仙茶にも興味を持たれていたので、なにか協力し合ってできれば嬉しい。
(文責:花岡)

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 今回の作業はネット掛けでした。

 およそ100本のネットを掛けました。
 ネットを掛ける際は一つずつ間隔をあけてやっていきました。
 茶の樹の間の通り道の間隔が狭いため、列を詰めてやると作業効率が悪くなる。
 茶の樹を覆うように掛けていき、ネットが風に飛ばされないよう所々でネットを洗濯バサミのようなもので留めていきました。
 茶葉は、上の方は黄緑色をしており、下の方は濃い緑色をしていました。

 今回、茶畑で作業をすることが初めてだったので、全てが新鮮でした。
 ネットを掛ける際、意外と茶の樹の狭い間隔を歩くことが難しかった。
 また、このネット掛けの作業は美味しいお茶を作るためには必要不可欠のことだが、やはりお茶にはストレスがかかるのではないかと思った。
 ネットの掛け方も茶の樹の上から転がしていくやり方だったので、これはお茶にとって良いのだろうかと疑問に思った。
 このネットを茶葉に当たらないようにセットしている(ビニールハウスの要領?)ところがあり、そちらの方が良いのではないだろうかと思った。それをやらないのは手間の問題か?味への影響の違いか?
 両者のやり方でどちらの方が味が良いのか、今後気にかけていきたいと思います。
(文責:岡本)
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 11日は、女性3人、男性6人(内2人は4回生)の計9人のゼミ生で木野さんのもとを訪れた。
 女性陣は、ネットが風で飛ばないように使用するピン(洗濯ばさみのようなもの)を付ける作業、また、それを丸める作業を行った。

 男性陣は、茶畑の茶樹にネットを掛ける作業を行った。
 ネットの外側には等間隔でピンが付いており、そのピンをネットが飛ばないよう茶樹の枝に付けていく。
 今回は2か所・約50列の茶畑にネット掛けを行った。

◎感想
今回初めてネット掛けの作業をしてみて、茶畑が広い分、気が遠くなるような作業だった。
 また、茶樹の枝にピンを付ける作業は、慣れない低い姿勢で行うため、長時間続けるには辛い作業だった。
 しかし、ネットを掛け終わり、茶畑が緑から黒に変わった風景を見ると、達成感を感じることができた。
(文責:有光)

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 男性陣はネットかけ、女性陣はそのネットの下準備をした。
 山積みの新品ネットにピン(洗濯バサミのようなものにビニールの紐がついたもの)を1.5メートル間隔で両端に留めていく作業をした。
 長さ25メートル、このネットは一本一万円するそうだ。
 思ったよりも長く、最初は効率的にできなかったが、ペースをつかめると息を合わせて作業できた。



 休憩のときに、木野さんに、前回のゼミの時にでた疑問点を聞いてみた。
・ネットをかけると光合成ができなくなるのはお茶にとってストレスではないのか? 光合成ができないことはやはりお茶にとってストレスであるが、ネットをかぶせることにより養分を吸って甘さがでる。
 日光があたると、うま味成分であるアミノ酸のテアニンという物質が徐々に苦味成分であるカテキンに変化する。
 それを遮光し防ぐことで、うま味や甘味が強くなる。
 しかし、普通、生葉10キロで2キロの荒茶になるが、この場合だと1.8キロぐらいしかとれなくなってしまう。

玉露について
 新芽がでたら、遮光率75%のネットをかける。成長を止めないように75%にする。
 大きくなったら、甘味が増すように85%の遮光率のネットを被せる。
 横も被せて日光を遮るため、1番茶のみの収穫だそうだ。
 しかし、玉露と煎茶・てん茶とは、土壌が違うので南山城村ではできない。玉露は、河川敷の砂の多いところが良い。

・てん茶について、木野製茶園ではてん茶の「葉」を「骨」と「身」に分けて出荷し、問屋で焙じられる。(→問屋さんに、テアニンの残存率が高くなるように焙じる方法がないのかを確認する)

 午後からは、ピンを止めたネットを丸める作業をした。
 長い棒の端に円盤のような形を整えるものや、棒にはネットを引っかけるための突起が出ている。
 これをベースに巻いて行くのだが、思ったよりも形を整えるのが難しく、始めは苦戦した。
 2回目になると、3人の息も合ってきて、きれいに丸めることができた。
 それからは効率的に作業をすることが出来、木野さんにも、「きれいな出来映えやな〜」とほめてもらった。
 たくさんの量があったが、皆で協力し、丸める作業を終了した。


 作業が終わってから、「抹茶カプチーノ」「ほうじ茶カプチーノ」を大量購入。
 今後、様々な用途を検討をしてみようと思う。
 今試してみたのが、
 ・ヨーグルトに抹茶カプチーノを入れると抹茶風味で美味しい
 ・焙じ茶カプチーノを牛乳や豆乳で割るとよりまろやかで、朝向きのドリンクになる。
 ・今後は、白玉やわらび餅もためしてみる予定。
 ・母の友人に料理教室を開いている人がいるので、カプチーノを使ったレシピなどを考えてもらう。(文責:宗)