茶畑活動日誌 (5月19日)

 5月19日(土)、ゼミ生6名で南山城村の「龍谷の茶畑」で作業をした。

 午前中、4月27日の作業で置いたサトウキビの塊をほぐしていく。
 以前自分が関わった作業の続きができたので、うれしかった。

 茶樹とサトウキビの色が同色のため、茶樹を踏まないように歩くことは、思った以上に気をつかった。
 雑草がすでに生い茂っている所があり、抜くだけでかなりの時間がかかった。
 午前だけでは終わりきらなかった。

 茶樹からは可愛らしい新しい芽がでてきていた。

 新しい芽は、その場の環境に適応して出てくるため、日光に焼けにくい。
 この茶樹たちが「一人前」と呼ばれるようになるのが楽しみだ。
 

 午後からは、屋根に空き缶を敷き詰める作業の続きをしたが、まだまだ空き缶が足らず、屋根全体を覆うことができていない。
 それでも、「もうすでに冷却効果はある」とのこと。


 製茶工場も見学させていただいた。
 工場は「ちちんぷいぷい」で見たそのもので、テレビで放映された場所で自分達が作業していると考えると、少し変な気がした。

 機械摘みなので、かなり大きい葉までもが摘採されていた。

 それを機械が徐々に蒸熱機へと運んでいく。
 蒸熱機に入る途中で、回転する備中鍬の先の部分のようなものが、投入する生葉の量を均等する。
 蒸熱機の周りは、まだ青臭い香りが強かった。
 この「青葉アルコール」と呼ばれる青臭い香りの成分は、「みどりの香り」とも言われ、生葉に多く含まれている。
 蒸すことで青臭い香りが和らぎ、加熱によって「ピラジン類」などの香ばしい香りが加わると、煎茶の香りとなる。
 (注)『日本茶検定公式テキスト 日本茶のすべてがわかる本』p.32を参照

 そして、粗揉機→揉捻機→中揉機→精揉機の順で、徐々に乾燥させ、揉んで針状にしていく。

 精揉機(上の写真)に、自動で葉を投入する機械があるそうだが、木野さんの工場ではスペースの問題からその機械が置けず、手動で投入している。
 木野さんは、「一つぐらい人の手で揉み具合を確認する工程を入れたほうがいい」と言う。
 すべてを機械任せにせず、人の手で確認する。
 その「一手間」が木野さんのこだわりであり、良いお茶につながっているのではないかと感じた。
 また、製茶工場の機械はどれも年季が入っており、長年製茶してきた歴史を物語っているようであった。

 その後は、午前中の作業の残っている部分の続きを行ったが、人数が多かったので、作業は早く終わった。

 被覆栽培の茶葉を見てみると、ネットの隙間から必死に光合成をしようと出てきている茶葉も多く、ネットの中にあり、遮光されている茶葉(上の写真)は、綺麗な濃い緑色に変化していた。
 葉もふっくらとしたような感じで、柔らかそうであった。
 ネットをかける前との変わりように驚いた。
 お茶は本当に変化を楽しめるものだと思った。

 「ちちんぷいぷい」で言っていた、木野さんが200点満点をとった時の品評会の審査結果を見せていただいた。

 審査基準として、外観(形状、色沢)、香気、水色、滋味とに分けられ、減点法によって点数をつける。
 「滋味」とは、苦味・渋味・うま味・甘味が調和したもので、まろやかで清涼感を与えるものが良いとされる。

 これを見せていただいた時の木野さんはどこか誇らしげだった。
 (注)『日本茶検定公式テキスト 日本茶のすべてがわかる本』 p.174〜183を参照

◎感想
 今回、製茶工場や品評会の成績を見せていただいて、あらためて、「本当にすごい所で作業させていただいているのだな」と実感した。
 このような貴重な機会を大事にし、これからも失礼のないよう、真剣に作業に取り組んでいこうと強く思った。
(文責:田辺)
=======
 今日で活動6回目☆
 今日の活動は、活動2回目(4月27日)に行った、植えたばかりの茶の樹にサトウキビを乾燥して圧縮させたものを茶畑全体に広げる作業をした。

 快晴だったので、サトウキビのブロックも乾燥していて、パラパラとまきやすかった。
 この作業は、土と茶の樹とサトウキビが同系色のため、見分けが難しく、茶の樹を踏まないように、気をつけて作業をした。
 
 以前ブロックを置いたのだが、まいてはいなかったので、サトウキビが少なく、まかれていないところは、雑草が大きく育っていて、成長の妨げにならないように根気強くぬいて、サトウキビをかける作業を繰り返した。
 しかし、雑草の周りでも、大きく育った茶の樹は「雑草には負けない」と言っているかのように感じた。

 昼食をいただいてから、品評会での点数表を見せてもらった。

 外観(お茶そのものの形状や色沢を見る、前掲書、p.174)、
 香気[こうき](お茶の特有の香りの強弱を中心に評価する、同上、p.181)、
 水色[すいしょく](お茶を淹れた時の浸出液の色相、明度、彩度、透明度、沈渣の有無などを見る、同上、p.32、p.182)、
 滋味[じみ](苦味、渋味、うま味、甘味のバランスをみる、同上、p.182)

 これらを各項目で基準を設けて、減点法により点数をつける。
 この合計点で順位を付け、木野さんのお茶は、満点の200点を獲得し、一等一席に入賞した。
 品評会の様子などは、次回また聞いてみたい。



 午後からは、木野さん宅の前の畑でネット掛けをし、それから製茶工場内部を見せてもらった。
 前回5月6日の茶摘み時に見せてもらった製茶工場は稼働していなかったが、今回は実際に煎茶の製造工程を見ることができた。
 先日、ちちんぷいぷいでも放送されていて、中に入ってみたいと思っていたので、とても嬉しかった。
 中に入るととても蒸し暑く、茶葉が蒸されているため、この温度になっていることがわかった。
 同時に、お茶の香りがとても心地よかった。


 (1)最初は茶葉を溝に入れて、振動させながら一定の量を次の機械に送る⇒

 (2)ベルトコンベアーにのせられ蒸機のなかへ⇒

 (3)蒸された茶葉を冷ます⇒(この間が離れていたため次回確認)⇒

 (4)揉捻機(熱を加えずに揉んで茶葉全体の水分を均一にする)⇒

 (5)粗揉機(茶を揉みながら乾かす)⇒

 (6)精揉機(乾燥させながら揉み、針状に形を整える)⇒
乾燥?(この間が離れていたため次回確認)⇒

 (7)出来上がり

 お茶が出来るまで、3〜4時間かかるそうだ。
 上記の各説明は、『日本茶のすべてがわかる本』p.56〜57を参照。

 次回行ったときに新茶をいただけるようなので、とても楽しみだ。


 次に、場所を移動して、茶畑に生えているワラビを取りを行った。

 ワラビは小さいものを取って料理にするのが一般的だが、茶畑に生えていたワラビはどれも大きくなりすぎていて、茶の樹の上から見えるほどの大きさだった。
 このワラビを抜く作業は、思ったよりも面白く、真上に引っ張ると綺麗に根っこまで取れるので、皆で素早く作業を行った。


◎感想
 ちちんぷいぷいで木野製茶園を見て、ふだん見ている木野さんや、茶畑などが映っていて、とても嬉しかった。
 今回の活動は放送翌日だったので、木野さんに、
 「ちちんぷいぷい見ましたよ!」
と言うと、嬉しそうにされていた。
 Oさんはお酒造りに戻られるため、今回の活動でしばらくお別れとなった。
 「またOさんが帰られたら飲み会をしよう!」
と約束した。
 だんだん仕事の要領も分かって、皆でてきぱきとできるようになったので、これからも継続して頑張っていきたい。
 また、だんだん夏に近づくにつれ、気温も日差しも強くなり、熱中症などにならないようにするためには、きちんと対策を取るべきだと感じた。
 たくさん汗をかいたので、こまめに汗を拭いて、水分補給することが大切なので、次回からも気をつけて作業したいと思う。
(文責:宗)
======

 この日の午前中は、茶畑に敷き草を敷き詰める作業をしました。
 この敷き草により雑草が出てくるのを押さえ、土の保湿効果があります。
 そのため土が見えなくなるように敷いていきます。
 敷き詰めるだけでなく、生えている雑草を抜きながらの作業だったため、時間がかかりました。

上の写真は作業途中の様子です。左奥の方は作業後の様子。

 昼からは、空き缶を屋根の上に並べていく作業をしたり、遮光のためのネットをかけたり、茶畑の中に生えているワラビを抜いたり、午前中の作業の続きをしたりと様々な作業をしました。

上の写真で、奥の方に生えているのが雑草(ワラビ等)


 作業後。 

 これらの作業のあいまに、製茶作業で機械が動いているところを見せていただきました。

◎感想
 2回目の茶畑で、前回行った作業と同じ作業もあり、少し慣れたかなと感じました。
 木野さんに第63回関西茶品評会の成績を見せていただきましたが、すべての項目が満点だったので、改めてすごい人だなと思いました。
 初めて製茶機械を見ましたが、設備のすごさに驚きました。
 これはそろえるのも大変だなと思いましたし、電気代もすごいのではと思いました。
http://www.pref.aichi.jp/0000043684.html ←昨年8月に愛知で開かれた第64回関西茶品評会の概要ですが、品評会がどのような感じのものかはわかると思います。
(文責:小矢野)