陸前高田合宿 (2) 仮設住宅でお茶っこサロン

 9月4日(火)、合宿1日目。
 陸前高田市 高田一中の仮設住宅・集会場でのお茶っこサロンの概要を報告します。


 ゼミとしては、高田一中の仮設団地でお茶っこサロンを開催するのは、これで3度目になります。
 昨年9月の様子はこちら、今年2月はこちらこちらを参照してください。

 また、前回同様、今回も、みちのくふる里ネットワークの栗村さんをはじめ、多々良さん、千葉さんに、自治会とのコーディネートをしていただき、大変お世話になりました。

 京都在住の歴史研究者の橋本素子先生は、第1回から毎回、サロンにお出しする京菓子をご提供いただいております。

 ありがとうございました。



 参加者全員で記念写真!

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中西さんのレポート
 私自身としては今回で2度目の訪問となる陸前高田は、2月に訪れた時と少し変化がありました。
 お店が増えていたり、以前はボロボロだったところがいくつか補修されていたりしました。
 少しでも変化があるのはとてもうれしかったです。
 時間だけでなく、少しずつ少しずつ、人も進んでいるんだなあと思いました。


 少しバスを走らせると、海が見えて、一本松がみえてきました。
 陸前高田にくる少し前に、一本松がなくなってしまうというニュースを見ていたので、
「あんなに立派に立っているのになあ…。本当になくなるのが信じられないなあ…。」
と頭の中でずっと考えていました。
 仕方のないことといえど、この一本松に勇気を与えられた人もたくさんいるのだろうなあと、あらためてその偉大さを感じた瞬間でした。


 この後、私たちは高田一中の仮設住宅に移動し、お茶っこサロンの準備に取りかかりました。
 予定よりもかなり早く到着することができたので、準備にも余裕が持てたのでよかったです。
 始まるまでの間にビラ配りに外に向かいました。
 かなり暑く日差しもあったので、あまり外に人はいませんでした。


 何人かの方々に宣伝用のビラを渡すと、
「あー!!これね!!行く行く!!楽しみにしているからね!!」
と声をかけてくださるお母さんに出会いました。
「楽しみにしている」
という一言がとてもうれしくて、
「頑張ろう」
と再度思いました。


 その後、仮設住宅をぐるぐる回っていると、うれしい再会がありました!!
これです!!

 2月にこの仮設住宅を訪問した際に出会ったクッキーです。
 夏なので毛がぬけて、以前出会った時よりちょっとスマートになっていました。
 でも、相変わらず元気でよかったです。
 おばあちゃんたちだけではなく、クッキーにも再会することができて本当にうれしかったです。




 そのあと、藪井君が中心になって、冷茶の味の濃さを調整したりして冷茶を準備しました。
 冷茶は氷の量で味の濃さが変わるので、なかなか濃さを調整するのが難しく、苦労しました。
 藪井君、本当に頑張ってくれていました。

 今回は、高田一中で参観日と音楽祭があるらしいとのことをビラ配りの際に聞いていて、時間も少しかぶっているとのことだったので、少しずつ時間調整を行いました。


 そして午後1時スタートとなりました。
 小谷園さんがお忙しく、遅れて到着されるとのことで、冷茶講座も行えないままのスタートとなり不安でしたが、なんとか無事にスタートしました。


 今回も私は、おばあちゃんやおじいさんたちとおしゃべりするのが中心でした。
 テーブルに行くと、
「ケータイの使い方がわからないの」
という声がすぐに聞こえてきました。
 すぐにケータイ講習会が始まりました。

 みなさん、電話をかけたりはできるのですが、電話帳の登録、削除ができないという方々がほとんどでした。
 操作を説明してから、紙に書いて、持ち帰ってもらうようにしました。

一人のおばあちゃんが、
「ああいうこと(震災)があってから、いきなり娘にもたされたのよ。ケータイなんて一生持つ気がなかったもんだから、全然操作とかも覚えられなくて。」
とおっしゃっていました。
 ほとんどのおばあちゃんが、震災後にケータイを持ったといっていました。
「家族が心配して持たせた」
といっていました。
 離れて暮らしている家族の方々が、震災を機に以前よりも家族のつながりを意識したのだなあ、と思いました。
 『つながり』というものが本当に大切なものだと感じました。



 2月合宿のお茶っこサロンの時の写真をアルバムにし、個別にも焼き増しして持って行った。
 写真を選んでいたおばあちゃんが、
「いやー、うれしわねぇ。全部流されてしまったから、自分が写ってなくてもうれしいわ。」
と言っていたのが印象的でした。



 写真というものが、これからのおばあちゃん達の「歴史」であり、「思い出」であり、「生き様を写す重要なもの」になるのだなあと思うと、写真一枚一枚に「重み」を感じました。



 小谷園さんの冷茶講座が始まりました。

 小谷園さんがくると、一気におばあちゃんたちがお茶の質問を始めるなど盛り上がりました。
 小谷園さんの地元からの支持はやっぱり根強いなあと再確認しました。
 お茶は、地域の人に、こうしてこれからもずっと愛されるのだなあ、と思いました。

 小谷さんとあまりお話しする時間がなかったのが残念でしたが、お忙しい中、伊達ゼミのために時間を割いていただいたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。
 本当にありがとうございました。

 小谷さん 手書きの 「仮設住宅でできる冷茶の作り方 "秘伝レシピ"」。



 この後、みんなで「北国の春」を歌いました。

 みなさんが知っていたので、よかったなあと思いました。
 「栄光の架橋」は知らない人が多く、私たちだけで歌う形となりましたが、途中からはおばあちゃんたちも歌に参加してくれました。
少しでも楽しんでいただけてよかったです。

 今回のお茶っこサロンは、以前のように震災当日の話は出てきませんでした。
 私たちが以前にもお話を聞かせていただいたという事があるからかもしれませんが、思い出したくない、忘れたい、話したくない、もしかしたらこういう理由の方もいるからなのか、それとも、前に進もうとしているのからなのか、いろいろな想いが交錯しているのかもしれないと感じました。

 でも、おばあちゃんたちが始終笑顔だったのがとてもうれしかったです。

(文責:中西)

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西村くんのレポート
 9月4日(火)に陸前高田の高田一中仮設団地・集会場で「お茶っ子サロン」を開催した。
 ここでの企画は、冷たいお茶を淹れてお話をしたり、皆さんで歌を歌ったり、小谷園茶舗さんの「冷茶講座」をした。
 今回、自分は被災地に行くのが初めてでした。
 お茶っ子サロンでは、お茶いれ係で、着いたらまず会場の準備をしつつ、自分たちでお茶をつくり準備をした。

 小谷園さんが、お仕事の都合で到着が2時前になるということで、急いでお茶をたくさん作った。

 13時からスタートするので、自分はビラ配りと宣伝をしに仮設住宅の外を歩いて人を探していたが、暑いので外に出ている人は少なかった。
 数人のおばあちゃんに逢い、宣伝をしたら、
北国の春を後で歌いに行きます!遠いとこからわざわざありがとう!」
と言われて、心が温かくなった。

 13時前になり、自分は会場外で案内係として立っていると、ぞくぞくおばあちゃんたちが来られて、最初は来てくれるか不安でしたが、10分もたたないうちにゼミ生9人では回せない人数になっていて、うれしくもあり、忙しく、大慌てだった。

 自分は急遽、お話の担当になり、おばちゃんとお茶を飲んでお話をした。

 今回も、前回と同様、携帯電話の操作の仕方を教えて欲しいという声が多かった。
 一人のおばあちゃんに操作の仕方を教えていると、アドレスの消し方を教えて欲しいと言われた。
 説明をしつつおばあちゃんに話しかけると、おばあちゃんの目から涙がこぼれていた。
 おばあちゃんは、「このアドレスは私が仲が良かった人で津波によって亡くなったんだけど、もう死んじゃったからこのアドレスいらないか」と、涙をこぼしながら話をされた。
 自分は返す言葉が見つからず、ただ話を聞くことしかできず、とても歯がゆかった。
 すると、おばあちゃんから「やっぱり、このアドレスは残しておくね。」と言われた。悲しそうな顔をされておられた。

 あの日から月日は経ったが、いまだに被災地の方の心からは消えてないし、思い出してしまうのかと感じ、合宿だけじゃなく、来年もまた来て、みなさんにお逢いして、たくさんお話をしたいと感じた。

 ほかにも、「仮設住宅は暑い」という声や、「離れている孫の顔を見たい」という声が多かった。
 

 自分たちの企画の一つでもあった、前回のアルバム写真の配布は、とても喜んでおられて、「今回の集合写真も送って欲しい」という声もたくさん頂いた。

 今回、自分が誕生日だったこともあり、おばあちゃん達から歌のプレゼントを頂いた。
 とてもうれしく、被災地で誕生日を迎えることができて良かったと思った。

 2時前になると、小谷さんが来られ、冷茶講座をして頂いた。

 その後、みなさんで「北国の春」を合唱した。
 みなさん知っている曲なので、とても盛りあがった。
 
 もう一曲は、「栄光の架け橋」。
 知っている人は少なかったが、口ずさんでくれる方もいたし、みなさんが歌詞カードを見て、真剣に聞いて下さっていて、歌って良かったなと思った。

 最後は、皆さんと集合写真をとり、終了した。

 帰る際に、話をしたおばあちゃんから、
「就職たいへんだけど頑張ってね。また報告がてら来てね!」
と言われ、「必ず来ます」と答えた。

 会場の掃除をして、自治会長さんに挨拶を済ませ、お茶っ子サロンは終わった。

今回は、企画の段階から忙しく、あまり寝れない日々が続いたが、被災地を訪れて感じたのが、まだまだ震災当日の話をする方が多く、消えることのない痛みがあるということ。
 合宿以外にも訪れる機会があれば絶対に行きたいと思った。
伊達ゼミの後輩にも同じように引き継いで行って欲しいし、たくさんの人に陸前高田の現状を知ってもらいたいと思った。

(文責:西村)

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奥野さんのレポート
合宿1日目、私はお茶っこサロンで写真係をしていた。
前回2月の合宿でのお茶っこサロンでも写真係をしていたが、その時に反省するべきことがとても多かった。
京都新聞の記事で使う写真として、おばあちゃんの顔はどの程度写っていていいのかがわからず、表情がわからない写真が多くなってしまったのが悔やまれた。
また、写真を気にするあまり、ひとりひとりと深くお話しすることが出来なかった。
前回の反省を生かし、今回はおばあちゃんたちの表情をきちんと写真に残しつつ、会話を大切にしようと思っていた。


高田一中仮設に着いて、まず、外を歩いている人が以前より少ないと感じた。
チラシ配りに外へ出ていたゼミ生が、「今日は高田一中の参観日で、15時から体育館で音楽祭があり、さらに前日にもお茶っこサロンが開かれていた」という話をおばあちゃんから聞いてきた。
前回も始まるまでそうだったが、今回も、上手くいくのか、人は来てくれるか不安でいっぱいだったのに、その話を聞いて、不安がさらに大きくなった。


12時頃から小谷園さんに今回も来て頂き、冷茶の淹れ方を教えてもらう予定だったが、小谷さんは本当にお忙しく、到着されたのは13時を過ぎた頃だった。
多忙な中、私たちに協力して下さった小谷園さんには、本当に感謝の気持ちでいっぱいである。

一人目のお客様のおばあちゃんがいらっしゃったとき、小谷園さんはまだ着いておられなかったので、私たちが淹れたお茶をお出しし、前回2月のお茶っこサロンの写真アルバムを見て頂いた。
その方に私は見覚えがあり、前回も来て下さった方だとわかった時は、本当に嬉しく、また来ることが出来て本当によかったと思った。


その後、しばらくすると、続々と人が集まって来て下さった。
前回のように溢れる程とはいかなかったが、それでも、たくさんの方が集まって下さり、その中には前回も来て下さった方がちらほら見えたのがすごく嬉しかった。
前回、写真係だったこともあり、自分自身がおばあちゃんたちのお顔を覚えていたことも嬉しかった。


来て頂いた方には、前回の写真アルバムからご自分の写っている写真を探してもらい、また希望者には今回の集合写真をお送りするために、名前と住所を書いて頂く紙を用意した。
中には、「今日は来れなかったけれど、友達が写っているから」と、お友達の分の写真を預かり渡して下さるという方もいた。


今回、来て下さった中に、私の心に強く残っていた方がいた。
前回のお茶っこサロンで、宗さんと抱き合って泣いていた方だ。
注文の紙を受け取り、その番号の写真を見たときに、今回も来て下さったのだと気付いた。
そこから本人を確認した瞬間、私は、宗さんから聞いていた話を思い出し、急に泣けてきた。
そのおばあちゃんに写真を渡しに行き、お話をした。
「宗さんも田辺君もすごく会いたがっていました」という話をし、写真を見せると、「この子だこの子だ、覚えているよ」と笑顔でおっしゃった。
「この時は泣いちゃて恥ずかしい」と照れながら話されていた。
「たくさんの人が来られており、大学や人の名前を混同してしまう」ともおっしゃっていたが、「二人にお礼の気持ち、感謝を伝えたい」と、電話番号を預かり、必ず二人に渡すことをお約束した。


その後、いろいろお話をし、「自殺しようとしている人のお話を聞き、思い留まらせる」ゲート・キーパーの勉強を震災前からされていることや、「聴覚障害者向けの活動をしている」というお話もお聞きした。
私とお話して下さっている間にも、ずっと手話をされているように見えたので、なるほどと感じた。
仲良くなって私の名前も覚えようとして下さり、
「奥野ちゃん」
と呼んで下さったのが嬉しかった。


前回は特別に仲良くなれた方があまりいなかったので、お話ししながら抱きしめて下さったり、笑いかけて下さったのがすごく嬉しかった。
「以前より少し可愛くなったでしょう」と笑顔で話されるおばあちゃん。本当に可愛らしく、周りのおばあちゃんたちもみなさん笑顔で、楽しそうにされている様子を見られただけでも、今回ここに来た意味、もう一度お茶っこサロンをさせて頂いた意味があるように感じた。

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帰る間際に、「皆で飲みなさい」と段ボールに入ったジュースを頂いてしまった。
「気に入った子にはこうやってあげてるんだよ、私はもう一人で年金で暮らしているだけで、もらっても余ってしまうから。怒られるから内緒だよ」とおっしゃっていた。


私は、「こういうイベントを行うことに、震災を忘れず現地に足を運ぶという以上の意味はあるのか」と漠然と感じていたが、新しい人との関わりはそれだけで価値があるのかも知れないと思った。
「またね」と言って頂いたからには、絶対、また会いに行きたいと思う。
人は本当に暖かいと感じた。

今回、事前に、震災のお話をされ始めたら、深い暗闇に入り込む前に自然に話題を変えるようにと言われていた。
思い出すことによってより辛くならないように、引き戻してしまわないように。

しかし、私がお話しさせて頂いた方の中には、震災当時の話をされる方は、いらっしゃらなかった。
これには、いろいろな意味はあるかもしれないが、歩みを止めず前へ進んでおられるということだったら良いなと思った。

(文責:奥野)

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小矢野くんのレポート
9月4日(火) 陸前高田市 高田一中仮設団地・集会所にて、今年2月に続いて、お茶っこサロンを開催しました。

前回とは違い、9人でまわらなければいけないということと、直前まで、企画が決まらず、バタバタしていたので、不安に思いながらの開催でした。

会場の設営は、前回のお茶っこでだいたいの来てくださる人数がわかっていたので、円滑に進めることができました。
冷茶は、あらかじめ作って容器に移しておいておくことができるので、作り置きしたかったのですが、急須の大きさからして量がとれないので、苦労しました。

1時前には、おばあちゃんが来てくださり、最大で30人近くの方に集まっていただきました。
来ていただいた方から、前回のお茶っこサロンの時の写真を見てもらい、自分が写っている写真をその場でお渡しさせていただきました。

小谷さんの到着が遅れると聞いていたので、初めから携帯電話の使い方の相談やお喋りをしました。

前回も行った携帯電話の使い方相談ですが、今回も、電話番号の登録の仕方などを講習させていただきました。
普段お話している仮設住宅のお友だちでも、携帯番号は御存知ないようで、隣の人同士で携帯番号を交換したり、娘さんにメールを送ったりと、うれしそうにしていらっしゃいました。

  

小谷さんが来てくださると、すぐに冷茶講座が始まりました。
みなさん、配布された説明書を読んだり、小谷さんに質問したりと、積極的に参加してくださいました。
小谷さんが作られた冷茶を少しいただいたのですが、とてもおいしかったです!


この日は高田一中で行事があるらしく、そちらにも参加したいという方が多くいらっしゃったので、早めに終わらなければいけませんでした。
早く終わらせるために、歌も早めに歌いました。

一曲目は北国の春。この曲はみなさんご存知だったのでみんなで歌いました。
二曲目は栄光の架け橋を歌いましたが、この曲は知らない方もいらっしゃったので、学生だけで歌いました。
「歌を早く歌いたい」という方もいらっしゃったほどで、みなさん楽しんで歌っていたと思います。

最後に、記念写真を撮影して終わりました。

反省点
 ・事前のお茶いれ練習の不足
 ・もっと楽しんでもらえる企画。男性の方が1名だけで残念。男性にも来ていただける企画は・・・。
 ・9人で運営する工夫。


感想
お茶っこサロンでは、震災についての話は聞きませんでした。
高田一中にはたくさんの方がボランティアに来て活動されているので、そのために「個人の復興」が進んできているのではと感じました。

一方、街中の方の景色は、あまり変わっていないと感じました。
集められた瓦礫に草が生えていたのが印象的です。

今回の合宿でも、たくさんの方のご協力があって、行うことができました。
私たちのような学生のために動いてくださる方々に、本当に感謝しています。
この「つながり」を大切に受け継いでいかなければと感じました。

(文責 小矢野)
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田端くんのレポート

私たちお茶っこ班は、予定よりも少し早目に仮設住宅に到着し、余裕を持っての準備が行えた。

しかし、前回とは異なり、今回はゼミ生の人数が9名と少なかったので、一人一人の役割分担、軽快な行動が求められた。

今回のお茶っこサロンでは、冷茶・京菓子のふるまい、小谷園茶舗さんによる冷茶講座の開催、「栄光の架け橋」の演奏、「北国の春」の合唱を行った。


開催時間まで少し時間があったので、外に出てビラ配りに向かったが、当日の高気温のせいもあり、人が少ないようにも感じた。

しかし、私たちの姿をみて外に出てきてくれる方々もおられ、その方は前回も参加していただけたようで、「楽しみにしてます」と言ってくださり、とても嬉しく思った。


ビラ配りを終えて集会場へ戻ると、ふるまい用の冷茶を作っていた。
お茶いれ係は、事前に練習していったにも関わらず、かなり苦労していた。
氷や温度により、全くちがう冷茶ができるので、調節が難しかったようだ。


小谷園さんも少し到着が遅れるとのことで、最初から不安のある始まりであったが、何とか私たちだけでスタートすることができた。


そして、13時のスタートまで少し時間があったが、一人、二人と、おばあちゃんが来られた。


前回同様、私は、テーブルでの会話や携帯よろず相談の役割を担った。

会話や携帯よろず相談は自然とはじまり、世間話などで盛り上がった。
震災を機に携帯を持ち始める方が多かったように感じた。

前回もそうでしたが、お知り合いの方が震災で亡くなられて、連絡先を消したくて悩んでおられる方にも遭遇した。
その場では何と言えばいいのか困惑し、何も話すことはできませんでしたが、せめてしっかり聞こうと心がけた。


また、もう一つの企画として、前回のサロンの写真プリントを皆さんに見て頂き、希望者にはその場で配布した。

あるおばあちゃんと一緒に見ていると、
「懐かしいね、この子覚えてるわ。これからこんな楽しい思い出を記録していくわー」
と言っておられたのがとても印象に残っている。

これは、私が企画した内容だったので、それで皆さんの笑顔を見ることができて、素直にうれしかった。



小谷園さんも到着されて、冷茶講座が始まりました。
すると、おばあちゃんたちからの質問ラッシュがはじまり、大盛り上がり。
地元の方々からの多大な人気があり、小谷園さんの凄さを思い知った。


お茶っこサロンも終盤となり、合唱が始まった。
まずは「北国の春」を歌ったが、前奏が始まった途端、自然と手拍子が起こった。やはり地元出身歌手の曲ということもあり、地元愛の強さ・つながりを強く感じる瞬間であった。

続いて、「栄光の架け橋」を演奏しましたが、世代が異なることもあり、知っておられる方は少なかったのですが、それでも手拍子を打ち、口ずさんでくれる方や、感動して目に涙を浮かべておられる方も多くおられました。
その姿をみて、私たち学生も感動してしまいました。



当日は、他にもイベントがあったため、時間を大幅に変更したり、予定通りには進行することは出来ませんでしたが、おばあちゃんたちの終始絶えない笑顔を見ることができて、「よかったなあ〜」と思えました。

また、前回の時に比べて、震災当日のお話をされることはほとんどなかったのは、皆さんが前に進みだそうとしているのではないかと強く感じました。

最後に、今回のお茶っこサロンを開くにあたり、大変お世話になった、小谷園さん、みちのくふるさとネットワークの千葉さん、多々良さんに感謝したいと思います。

最後になりましたが、サロンにお出しする京菓子をご提供いただきました橋本先生。
どうもありがとうございました。
(文責 田端)
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岡本くんのレポート
合宿1日目、お茶っこサロンを行うため、高田一中の仮設住宅へ向かいました。
前回2月の合宿以来、陸前高田津波により甚大な被害を受けた市街地を自分の目で見ることができました。

前回見た瓦礫の山からは草が生えており、依然として、トラックやショベルカーが忙しなく動いていました。

高台のほうでは店が増えており、徐々に復興が進んでいるのだなと感じました。



高田一中に着いて、早速、お茶っ子サロンに向けて準備をしました。

今回お出しした冷茶の味の確認などを行っていましたが、納得のいくおいしさまでもっていくのは大変でした。
急須に氷を入れる方法でやっていたため、濃度に差があり、それが直接お茶の味に影響を及ぼしていました。


今回は、小谷園さんによる冷茶講座、ゼミ生による合唱、仮設住宅の方々と「北国の春」を合唱、その他、携帯の使い方等のよろず相談。

今回は、前回より人数が少なかったのですが、たくさんの方々に来ていただきました。

前回、被災者の方々とお話しさせていただいたときは、少し重い話もありましたが、今回はそういった感じではなく、普通にお茶を飲みながらお話をすることができました。
少しずつですが前に進んでいるように思えました。

携帯の使い方を聞いてくださった方も、
「この前テレビ見てたら、80才ぐらいのおばあちゃんが機械を駆使して色々やってたから、俺も負けらんねーなー。」
と仰られていました。

私も、感心しつつ、負けていられないなと思いました。



伊達ゼミとしてお茶っこサロンを行うのは今回で三回目ですが、一回目の時から来てくださっていた方もいました。
「先輩の落語を楽しませてもらった」と仰ってくださる方や、私たちのことを覚えてくれている方もいて、非常にうれしい限りです。

小谷園さんには、「仮設住宅で簡単にできる冷茶の作り方」を指導していただきました。

小谷さん、お忙しい中、駆けつけてくださり、本当にありがとうございます。



お茶っこのサロンの終盤は、全員で「北国の春」を、学生たちだけで「栄光の架橋」を歌わせてもらいました。

今回、私は、ギターを弾かせてもらいました。
人前で演奏する機会はたくさんあるのですが、こういった場でやれることは滅多にないので、非常に良い経験になりました。
「皆さんに楽しんでもらえるように」ということを心がけて演奏させてもらいました。

短い時間でしたが、被災者とふれあうことができて、非常にうれしかったです。

たくさんの元気を与えなければいけない立場なのに、逆にたくさんの元気をもらいました。
(文責:岡本)

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