雪の陸前高田 (2)

 続きです。
 翌朝9時30分、高田町の仮設店舗で営業を再開した小谷園茶舗さんに行ってみました。
 うちのゼミは、仮設住宅でのお茶っこサロンなどで、小谷園さんにとてもお世話になってますので、前々から「お店にふらっとおじゃまして、一言、お礼を言いたい」と思っていました。
 以前のブログ記事はこちら(12年9月)こちら(12年2月)



 鈴木旅館さんから、地元の気仙タクシーに乗り、
「小谷園さんの仮設店舗にお願いします。わかりますかね?」
と告げると、
「はーい。もちろんわかりますよ!」
と運転手さん。

 車中で、復興が進まない理由をお聞きしながら、お店に向かいます。

 仮設店舗の少し手前で、
「ここが、お店が元あった場所です。全部流されてしまったんだけどね...」
と教えてくださいました。

 遠くに見える2階建のプレハブが仮設店舗です。

 立て看板に近づいて見ると


 「再開予定地(川原8-15)」。
 この言葉には小谷さんのいろんな想いが凝縮されているのだと思うと、涙がでてきました。



 周辺は茫漠とした風景でした。建物がないせいか、風がとても冷たく感じます。


 陸前高田市役所、スーパーマイヤの方向


 海の方向


 高田小学校の方向
 立て看板には、「下和野地区 災害公営住宅予定地の盛土工事を実施しています」と書いてあります。
 昨年の東海新報(2012年09月27日)の記事はこちら陸前高田市のプレスリリース(同9月26日)はこちら
 「市が(昨年)6月にまとめた災害公営住宅供給基本方針によると、市内での必要戸数は1000戸(市が300戸、県が700戸整備)」
 下和野地区の災害公営住宅は「120戸」
 「市が建設する災害公営住宅の中では、最初に着手する事業
 「海抜12メートル程度にまで盛り土を行う方針」
 「平成26年(2014年)9月までの完成を目指す」(東海新報)。





 ちょうど小谷さんが店の前の雪をはいているところでした。
 気仙タクシーの運転手さんが「京都からお客さん連れてきたど〜」と告げると、「お〜 これはこれは」と笑顔で迎えてくださいました。


 津波到達ライン



 店内に入ると、京都や静岡の茶業関係者からの開店祝いが綺麗に飾られていました。とても温かい気持ちになりました。


 震災前の小谷園茶舗の写真。
 自宅兼店舗でした。


 創業90年。小谷さんは「三代目」だそうです。


 「ありがとう りくぜんたかたプロジェクト」のキャラクター「まつぼっくりちゃん」のフィギュア。とってもかわいいです!


 小谷さんに、お茶を淹れていただきながら、震災前の店の話、仮設店舗の建設・開設までの経緯、今後の営業の見通し、自営業者のど根性の話、都市計画道路の話、盛り土工事の話、商店街の話、スーパーの話、不動産業者や住宅メーカーのチラシの話、気仙茶の話、気仙茶で作ったお茶饅頭の話などなど、1時間半以上も伺ってしまいました。
 仮設住宅でのお茶っこサロンのあり方についても、たくさんアドバイスをいただきました。
 

 何人もの地域住民の方が、車でお茶を買いに来られていました。
 お客さんと小谷さんとの会話を聞いていると、あらためて、「被災地でのお茶の重要性」を痛感しました。
 窓の外の景色を見渡すと、とても暗い気分になるのですが、店内は、ほっこりとした時間が流れていました。


 京都や神戸のみんなへのお土産は、やはりこれ!
 まつぼっくりちゃんの「まっ茶入り玄米茶」。
 宇治抹茶入りです!





 おっ。
 「ありがとう りくぜんたかたプロジェクト」の新製品!
 「まつぼっくりちゃん メッセージカードセット」。
 大きさは名刺サイズ。5枚入り。
 絵柄はいろいろあります。
 売上は陸前高田市の復興のために使われます。詳しくはこちら




 震災で、店と自宅が流され、商店街仲間を失い、大変な苦悩をのり越えてようやく仮設店舗開設までこぎつけた小谷さん、
 復興までの道のりは長く、これからも、まだまだ大きな困難に直面されるのかもしれませんが、どうか、くれぐれもお体を大切に。
 
 今日は、たくさんのことを教えていただきまして、どうもありがとうございました。



◆小谷園茶舗(仮設店舗)
 営業時間  9:30〜18:00(定休日)水曜日
 電  話  0192-55-2541
 店舗所在地 陸前高田市高田町下和野38-1
 地図はこちら
 

【追記】
 1月30日の岩手日報に、下和野地区の災害公営住宅の用地かさ上げ工事の記事が掲載されていました。
 「復興のつち音が住民の励みになりそうだ。」