陸前高田合宿 (10) エゾイシカゲ貝 3

 2月9日(土)の作業の続きです。

【タライに砂を入れる】
 タライに砂を入れ、エゾイシカゲ貝たちが海中で暮らす「家」を完成させます。

 テント小屋から軽トラで発泡スチロール製タライを運んできます。

 タライの中に入れる砂。

 バケツで運びタライの中に入れます。


 選別した80個のエゾイシカゲ貝は、このタライの砂の中に入れられます。
 その後は、「勝手に砂の中に潜っていく」のだそうです(笑)。

 フォークリフトで、船着き場のほうに運びます。


 次のパレットを準備します。

 以上の作業を繰り返します。



【テント小屋で休憩】

 「寒いでしょ〜 コーヒー飲んで〜 これも食べて〜」

 海の男たち、ハマの女たちは、みんな明るくて優しい方々ばかりでした!

 休憩時間、一緒に作業していた方々が、2月6日のソロモン諸島地震のことを話してくださいました。陸前高田では、午後2時41分に津波注意報が発令され、漁港ではサイレンがずっと鳴っていたそうです。
 その頃、子どもたちはまだ学校にいました。
 「東日本大震災のときに、家に返したから死んだ子もたくさんいたから、今回は返さなかったんだ」
とおっしゃっていました。
 避難のサイレンの音を聞くと、「震災の時を思い出して、悲しくなる」そうです。
 それでも漁師さんたちは笑いながら、前向きに今後のことや漁業のことをお話してくださいました。


 今回、本当に嬉しかったことのひとつは、「エゾイシカゲガイは順調に大きくなっている、楽しみだ」とおっしゃっていたこと。

 エゾイシカゲ貝を新鮮なまま出荷できるのは名古屋くらいまで。漁師さんたちは、今度、名古屋に売り込みに行くそうです。
 PR方法を伺うと、
「やってみないとわからない」
とおっしゃられました。
 エゾイシカゲ貝を陸前高田市の特産物にしようとしていた矢先に津波が起こったため、「まずは行動してみないと」とのことです。
 エゾイシガケ貝をもっと全国に広め、売り込んでいくという強い気持ちが伝わってきました。
 私達も何かお手伝いできることを探し、是非、応援したい!と思いました。




 私たちがお世話になった漁師さんは、7世帯の仮設住宅の自治会長もしているそうです。
 「ボランティアは来ますか?」とお聞きすると、
 「世帯数が少ないのに、イベントを自分たちの仮設団地でやってもらうのは申し訳ない」
 「仮設団地でのイベントの話が来ても、人が集まらないかもしれない、集まらなかったら申し訳ない」という気持ちから、「ついつい大きな仮設団地の自治会長を紹介してしまう」。
 近くにある少し大きな仮設のイベント案内チラシも来るが、「ときどきしか参加しない」、「仮設団地には1つ1つコミュニティがあるから、他の仮設団地のイベントには参加しづらい」
とのことでした。
 このお話を伺って、「今回、私たちが、(高田一中仮設だけじゃなく)そこへも行ってあげられればよかったなぁ」と申し訳なく思っていたのですが、漁師さんは、以前、京都府舞鶴市から自分たちの仮設団地に来てくれたボランティアの話を私達にしてくださいました。
 「本当にありがたかった」
 「嬉しかったなぁ」
 「今でも忘れられない」
と、何度も話しておられました。

 「京都」「舞鶴」という言葉を陸前高田の漁港で聞いて、私たちもとてもうれしくなりました。
 舞鶴湾は、「丹後トリ貝」の産地でもありますね。(京都府庁のページはこちらです。)

 私たちに何ができるかわかりませんが、今度、その舞鶴の団体を探し出して、連絡をとってみようと思います。