陸前高田合宿レポート(3回生)〜気仙茶編 (2)

大村君のレポート
 9月18日
 菊池会長や前田さんご夫妻とともに、米崎町の茶園に生えた竹を切る作業をした。
 竹はとにかく重かった。

 また、倒す方向を間違えると、ケガにもつながるため、作業は迅速かつ慎重に行った。
 さらに、切る側と支える側の連携が必要になる上、周りにも声をかけながら作業することが重要だった。

 作業を進めていくと、切るほどに、茶の樹や葉っぱが顔を出していくのがとてもやりがいがあった。
 小さくて踏んでしまいそうな茶の樹の横に竹の支柱を刺して目印にしたのも、自分がした作業がどれだけのものかがよくわかって、達成感を味わうことができた。


 作業後は、菊池会長のご自宅に行かせていただき、夜の伊達ゼミ歓迎BBQパーティの準備を手伝った。
 私が一番印象に残っているのは、イカをさばく作業をさせてもらったことだ。
 菊池会長とNICEのメイさんにさばき方を教えてもらい、たくさんのイカをさばいた。
 この作業のおかげで、菊池会長やメイさんと、たくさんの会話するきっかけになった。

 いろいろな人たちが分担して、和気あいあいと作業をする。
 さながら文化祭の準備のような懐かしさを覚えた。
 そして、その感覚がとても愛おしいものに感じ、
「ずっとこうしていたい」
とも思った。


 夜のBBQでは、前田さんと話す機会があり、自分が企画している農業ファッションのことや、抱えている悩み、竹の作業でやりがいを感じたエピソードなどを聞いてもらえた。

 前田さんはとても親身になって聞いて下さり、
「ぜひ明日も一緒に作業をしましょう。マナブさんとも話をしてほしい」
と言って下さったことが、とても心に残っている。


 9月19日
 この日も同じように、気仙茶のお手伝いをした。

 小友町の茶園での草ぬき。
被災しぐちゃぐちゃだったところから復活して、ここまできた」という話を聞いた後だと、単純な作業の中にも思うことはたくさんあった。

 途中、茶碗の欠片やコンセントのプラグ、皿や糸のボビンなどを見つけ、いまは目に見えなくなってしまったが、当時は確かにそこにあったであろう人々の生活が目に浮かんできて、今も、震災の爪痕は、いたるところに散らばっているのだと実感し、胸が痛くなった。


 午後からの作業は、米崎町。昨日の竹林の作業の続きだった。

 私は、前日の夜から竹を切る感覚が忘れられず、2日ともこの作業ができることを本当に楽しみにしていた。

 この日も、昨日竹を切る作業を経験していたこともあり、竹の生えた二段目での作業をさせてもらえた。

 前日のような、平地に生えた、切るのが簡単な竹ばかりではなく、斜面に生え、複雑に入り組んだ竹を切っていかなければならず、作業は難航をきわめた。

 それでも、さすが二日目なので、テンポよく切り倒していき、奥のうっそうとしたところをすっきりとさせることができた。
 わずか一時間の作業で、少し物足りない気もしたが、逆に言えば一時間で目に見えるほどの作業の進展があったということは、伊達ゼミとしてここに来た甲斐があったというものだ、とも思った。

 作業が終わってから、気仙茶の会のみなさんと話す機会があった。
 マナブさんが、
「はじめてここ(竹林)に来たときには、いまトラックや車が停まっているここまですべて竹で覆われていた。それがたくさんの人の協力でこんなにきれいになって、見ちがえるようだ」
とおっしゃっていた。
 その言葉に私は感激し、私たちがこの二日間でした作業が、すべて報われたように思えた。

 最後に、前田さんと堅い握手をした。
「就活が終わり次第、必ずここに戻ってきます!」
と約束した。

 その頃、この竹林の茶畑はどうなっているのだろうか。
 茶葉はしっかりと育っているだろうか。
 竹がまた生い茂ってているのか。

 この二日間の作業の記憶をしっかりと心に留めておきながら、来年を楽しみにしたい。
(文責:大村)



清水君のレポート

 今回、初の岩手県陸前高田市への訪問でしたが、素晴らしい街だと実感しました。
 正直、語学留学で半年のブランクがあった分、合宿スタート時はいろんな不安を抱えていました。
 右も左もわからない状態でしたが、温かく迎え入れてくれた先生とゼミ生の皆のおかげで、これらの不安はいつの間にかなくなっていました。
 本当に感謝しています。

 現地を訪れまず思ったのが、「すごくのどかな街だ」。呑気に思っていました。
 しかし、辺りをよく見渡せば、数多くの工事現場や崩落した橋、今は使用されていない駅など、あらゆる場所に津波の爪痕が残っていました。
 広がる空き地には、もともとは住居が建ち並んでいたのだと想像すると、津波の力の恐ろしさが徐々に伝わってきました。


 現地の方とは何度も会話を交わす機会はありましたが、3月11日当時の話を聞く機会はほとんどありませんでした。
 会話を交わしたどの方も、明るく前向きな人たちで、元気を与えに来たつもりが、逆に私が元気づけられました。
 訪れる先々、必ずいただく言葉は、
「遠いところから、わざわざありがとう」
という言葉でした。


 たった2日間のボランティア活動でも、少しでも自分にできることをしたいという衝動に何度も駆られましたし、実際に現地の人々に会いに行くことにすごく意義があるのだと気づかされました。



 私の今回の担当は、気仙茶と漁業のお手伝いをさせていただきました。

 気仙茶では、主に竹やぶの中に生えた茶の樹を保護するため、竹林の伐採をしました。

 根元から鋸で切り、鉈で枝を削ぎ落とし、それを運ぶ作業でした。

 

 漁業はエゾイシカゲガイ養殖の作業で、私は、主に、引き上げた養殖用の仕掛けをひたすら洗う作業でした。
 引き上げは1年に2回で、今回の成長率は、「例年に比べ、いまいち」とのことでした。
 その年の稚貝の収穫が良くないと、来年、再来年の出荷の数が減ってしまうので、何か対策を考えていらっしゃるとのことです。
 今回、わずかな時間でしたが漁船にも同行させて頂き、とても良い経験になりました。


 2日目の晩、気仙茶の会の菊池会長の御自宅で食事会をしていただきました。


 「関西からはるばる陸前高田に来てくれているので、何かもてなしたい」
と、菊池会長さんのお気持ちを伺って、とても素晴らしい方だなと改めて思いました。

 美味しい海の幸を存分に堪能させていただきました。
 ホルモンも凄く美味しくいただきました。
 本当にありがとうございました。

 それから、前田さんとは、世間話から海外に在住していた頃のお話、現在の活動のお話などさせていただきました。
 貴重なお時間ありがとうございました。

 そして、作業から送迎まで小野さんには、一日お世話になりました。
 共に作業させて頂いて、すごく楽しかったです。
 ありがとうございました。


 国際ボランティア団体NICEのメンバーに、ソフィアさんとベッキーさんというイギリス出身の方がいらっしゃいました。

 ソフィアさん曰く、3か月滞在の予定で、翌週には母国に帰国するとのことで、陸前高田に来たいきさつなどお話させていただきました。

 3.11の出来事があって、人々を助けたいという思いと、日本のスピリットを学ぶために、陸前高田市にボランティアに訪れていたようです。
 震災から2年半の月日が流れているのにもかかわらず、海外から単独で足を運ぶ彼女の考えに圧倒されました。
 言語が伝わらない中、海外の被災地支援に向かうのは、本当に勇気のある行動だな思いました。

 今回の陸前高田市への訪問は、私にとって本当によい経験でした。
 先生が2年間費やして作ってきたこのつながりに感謝して、今回のゼミ合宿の出来事や被災地の今の状態を、カリフォルニアで出来た友人たちにもしっかり伝えていきたいと思います。


(文責:清水)




【参考】
・2011年5月の訪問時の様子はこちら
・2011年9月合宿の作業風景はこちら
・2012年2月合宿の様子はこちら
・2012年9月合宿の作業風景はこちらこちら
・2013年6月合宿の作業風景はこちらこちらこちらこちらこちらこちらこちら