陸前高田合宿レポート(3回生)〜仮設住宅編 (2)

廣瀬さんのレポート

 一日目、仮設住宅の集会場でたこ焼きパーティーをした。
 私はマイヤに買出しに行ってから高田一中へ向かったが、歩いてみると思っていたよりも遠く、移動には車がないと不便。
 スーパーへ行くのも大変なんだなと思った。

 たこ焼きパーティーは、予定していた開始時間よりも早くから何人ものおばちゃん達が来てくれて、すぐにたこ焼きを作り始めた。
 たこ焼きを食べることはあっても、作ることはなかったようで、楽しんでいただけたようだった。

 きれいな丸いたこ焼きを作るために、真剣な表情で、たこ焼きをくるくるまわしていた。
 小学生の子どもたちも、学校がお休みだったこともあり、集会所に来ていたので、一緒に作った。

 あっという間に、3台あったたこ焼き機の周りが人でいっぱいになった。

「来てくれてありがとう!」
「台風で京都は大丈夫?」
と、声をかけてもらった。


 たこ焼きの生地を作るのが追いつかないほど、大盛況だった。


 タコの残りが少なくなってきた頃、おばちゃんに、
「これ使って!」
とタコをいただいた。
 わざわざ、一度、仮設に戻って取ってきてくれた。


 子どもたちともたくさん遊んだ。

 とてもパワフルで、外で鬼ごっこをしたときには、こっちが先にばててしまった。
 部屋の中では、似顔絵を書いてくれたり、持っていたipadで写真を撮ったり、ゲームをしたり楽しい時間だった。


 終盤には、前回と同様、『うらじゃ』という、みんなで楽しめるヨサコイの曲を踊った。

 おばあちゃん達は、曲が始まると、私たちが踊っているのを見て、一緒に踊ってくれた。

 子どもたちはなかなか入ってくれなかったが、最後にはみんなでできたので、よかった。



 おばあちゃんたちのリクエストで、普段サークルで踊っている曲も踊った。

 「すごい!」
といって拍手をしてくれて、笑顔が見れて、踊りをやっていてよかったと思える瞬間だった。


(文責:廣瀬)



森川さんのレポート
 朝、仮設につき、藤原さんと一緒に、一軒一軒にチラシを配りました。


 仮設は、空室になっているところがかなり増えたように思えました。


 チラシを渡すときに、ほとんどの方が玄関まで出てきてくださいました。
 皆さんとても気さくにお話してくださり、とくに年配の方は、
「もうチラシもらっているよ。楽しみに待ってましたよ!」
「子どもが楽しみしてましたよ」
とおっしゃってくださって、とてもうれしかったです。


 スイカをくださった方もいました!


 「隣はいま留守だから、預かっておくよ」
と言ってくださる方もいて、お隣同士や近所での関係がうまくいっているように思えるところもあれば、そうでないところもありました。
 仮設での生活が2年以上に長びいて、複雑な様子でした。


 集会所に戻ると、たこ焼きが始まっていました。

 年配の方は、最初はたこ焼きを作るのをためらっていたようにも見えましたが、声をかけると快く参加してくださりました。

 たこ焼きを作るのは初めての方がほとんどでしたが、すぐに慣れて、
「初めてだから楽しい!」
と言ってくださいました。



 今回は、前回よりも男性の方も参加してくださっていたように思いました。
 喫茶コーナーでお話したときに、
「京都の台風は大丈夫だったの」
と心配してくださいました。


 

 チラシを配るときにとてもフレンドリーに話してくださった方も、集会場に来てくださいました。
 お会いしたときから、ファーストネームやあだ名で呼び合い、とても仲良くしてくださって、お茶をしながら、お子さんの話や、好きなアーティストの話など、たくさんお話してくださいました。



 でも、帰りに仮設まで送って行った時に、
「本当は、こんなマッチ箱みたいなところにいたくないんだよ」
とおっしゃっていました。
 また、「奇跡の一本松」や「鎮魂祭」などのことが書かれたチラシを見ながら、
「こんなのは、ほんとはいやだ、見たくないんだ」
とおっしゃっていました。



 たこ焼きパーティーに来てくれて、とても楽しんでくださっていたけど、現実は、何も無くなった陸前高田の街を毎日毎日みて、仮設住宅でつらい思いをかかえながら生活しているのだと感じました。

 震災を風化させないように、一本松を保存したり、鎮魂祭をすることはとても大切なことですが、このような方もいらっしゃるということがわかりました。


 私たちの合宿は、仮設の方々が、震災のことから少しでも離れられるような楽しい時間と空間をつくることを目標にして、後輩にも引き継いでいくべきだと思いました。
(文責:森川)



藤原さんのレポート
 わたしは、仮設住宅の和み喫茶とたこ焼きパーティの活動に参加しました。


 できるだけ多くの方に集会所に来ていただけるように、仮設住宅内でチラシ配りを森川さんと二手に分かれてしました。


 先生がおっしゃっていた通り、前回2月の時よりも空き室が多かったです。

 季節が暖かくなったためか、近所同士、外のベンチに座りながらお話をなさっている方や、立ち話をしている方が以前よりよくみられました。

 たこ焼きパーティを楽しみにしてくださっている方もいたので、うれしく感じました。

 ひとつひとつの部屋をまわっていくと、あるおばあちゃんに、
「本当にいつもありがとうね〜、わたしらはあなた達に生かしてもらってるようなもんやからね〜」
と言われて、思わず涙ぐんでしまいました。


 すべてのお宅にチラシを配りおわって、集会所に戻ろうとすると、おばあちゃんたちが冷えたスイカを切ってくださり、とても美味しくいただきました。

 
 たこ焼きパーティがはじまり、生地を作ることに追われながらも、楽しく焼いていきました。

 チーズがけっこう人気で、「みちのくふる里ネットワーク」の栗村さんも、おいしそうに食べてくれました。

 みなさん、京都にきた台風のことを心配してくださりました。


 忙しさが少し落ち着きはじめた頃、集会所を見渡してみると、男の人3人だけでお茶をしながら会話しているテーブルがあり、男性の方の中でも交流が深まっているように感じました。


 こどもたちとは、外で鬼ごっこをしたり、部屋の中ではお絵かきをしたり、iPadを使った遊びをしました。
 男の子は、ほとんどずっとゲームに夢中でした。

 ある女の子も、ずっとゲームをしていて、わたしたちや他の女の子たちとは遊びませんでした。
 遊び場がないので、集会場で誰にも邪魔されずにゲームをしたいという子供達には不満がたまっている感じがしました。


 こどもたちは、タコ焼き器で作るホットケーキをもう少しやりたそうでしたが、片付けの時間の都合で、ホットケーキの時間を今回あまり取れなかったので、それが残念で心残りでした。


 今回の合宿では、前回よりも、こちら側が受け取るものがとても多かった気がします。
 仮設住宅の方にいただいた食材や果物、気仙茶の会の方が用意してくださった海の幸、仮設の子供たちからもらったプレゼント。
 全体を通して、笑顔と元気をまたたくさんいただきました。
 前回と比べて、震災の話は会話の中であまり出てきませんでしたが、あたたかく迎えてくださり、「楽しい時間を本当にありがとうございました」と伝えたいです。

(文責:藤原)




【参考】仮設住宅でのお茶っこサロンの移り変わり
・2011年9月合宿の様子はこちら
・2012年2月合宿の様子はこちらこちら
・2012年9月合宿の様子はこちら
・2013年2月の合宿の様子はこちらこちらこちらこちら