日本茶インストラクター協会京都支部有志と気仙茶の会との交流会

 9月14日〜16日、京都から、日本茶インストラクター協会京都支部の有志3名が陸前高田を訪問してくださり、「北限の茶を守る 気仙茶の会」と交流を深めました!

 林屋和男さん、辻三和子さん、伊藤明子さんの御三方です。
 ざっくりと年齢順ということで....(笑)


 台風18号が京都を直撃しているさ中、ご実家の状況把握、復路欠航のための便変更、帰京後の仕事の予定変更等々の連絡を入れながらの滞在でした。本当にお疲れ様でした。

 気仙茶の会の皆さん、お忙しい中、ありがとうございました。

 和やかで実りのある交流になってよかったと思っております。



 個人的には、
「茶の樹」や「お茶づくり」の考え方・思想をめぐっての東西対決(?)
を間近で見ることができて、とっても興味深かったです。

※「東西対決」の中身については、「宇治茶」と「気仙茶」についての自分の理解をキッチリ固めた上で、いずれこのブログでご紹介したいと思います。


 交流会の様子は、こちら(東海新報2013年09月18日付)に掲載されております。いい記事だなあと思いました。ぜひご覧ください。


【気仙茶の茶園を訪問】
 9月15日

 気仙町


 気仙町
 伊藤さんは、10年前にもこの茶園を訪れ、聞き取り調査をされました。

 米崎町


 米崎町


 米崎町


 小友町


 小友町


【気仙大工左官伝承館にてお茶会】

 とても落ち着いた空間で、ゆったりと贅沢な時間を過ごすことができましみた。


 気仙茶の会の前田事務局長がウエルカム・ティーを淹れます。



 もちろん、気仙茶です!
 聞香杯と茶杯でいただきます!



 京都からは、林屋さんが淹れてくださいます。


 碾茶です!
 気仙茶もそうですが、普段なかなか飲めないお茶です。



 写真はありませんが、気仙大工伝承館に立ち寄られた和歌山の方々も、一緒に気仙茶を楽しみました。




 辻さん、伊藤さんによる「家庭でも簡単にできる抹茶の点て方講座」。
 伝承館では訪問客を抹茶でおもてなしする(有料)こともあるので、スタッフの方々も、熱心に習っておられました。



「日々是好日」。
 京都ではありふれている言葉なので、ついつい見過ごしてしまいますが、陸前高田で見ると、禅師の言葉は、「何か少しでも被災地のために力になりたい」と考えている人にとっても、そして、今なお、つらい生活を強いられている被災者にとっても、とても大切な言葉なのではないかと、あらためて思います。

 陸前高田、京都、和歌山の方々が、ここで出会い、お茶でつながりました。
 この伝承館でお茶会ができてよかったです。



かまどの神様。

 希望の灯り
 神戸市民の一人としては、この写真を載せないわけにはいきません。
 今の大学生たちは、「阪神淡路大震災のことは覚えていない」と言うからです。

 神戸の希望の灯の碑文には、以下のことが書かれています。
 「一・一七 希望の灯り

一九九五年一月一七日 午前五時四十六分

阪神淡路大震災

震災が奪ったもの
命 仕事 団欒(だんらん) 街並み 思い出

・・・たった一秒先が予知できない人間の限界・・・

震災が残してくれたもの 
やさしさ 思いやり 絆(きずな) 仲間

この灯りは
奪われた
すべてのいのちと
生き残った
わたしたちの思いを
むすびつなぐ」



【綾里の「大小迫つむぎの家」でお茶会・交流会】
 16日は、大船渡三陸町綾里の「大小迫(おおこばさま)つむぎの家」にて、気仙茶の会員と、お茶会・交流会が行われました。
 

 会場の「大小迫(おおこばさま)つむぎの家」は、気仙茶の会メンバーの千田さんのお宅で、大船渡三陸町綾里にあります。
 写真のとおり立派な古民家で、築140年だそうです。
 千田さんご夫妻は、この「つむぎの家」を拠点にして、地域の方々とともに里山保全活動や震災復興支援活動に精力的に取り組んでこられてきました。
 こちらが「大小迫つむぎの家」のブログです。
 今回の交流会のことも紹介してくださっています。
 ぜひ、ゆっくりと、ご覧くださいませ。


 ここには、揉み板や助炭など、昔の製茶道具が今でもきちんと蔵に保存されており、千田さんご夫妻は、数年前から、気仙茶の手もみ製茶の復活に挑戦されています。

 今年6月には、気仙茶の会が主催し、つむぎの家で、気仙地域の伝統的な手もみ製茶法の体験講習会を行いました。こちらのブログ記事を参照してください。


 「つむぎの家へようこそ」
 千田さんのご挨拶です。


 辻さんによる「作法にこだわらない抹茶の楽しみ方」教室です。
 スナップをきかせて茶筅を上手に操れるように、
 「はい、グー、パー...」。

 「のの字を描いて〜、すぅ〜っと持ち上げます。はい」。


 林屋さんは、『手づくりのお茶をたのしむ』の著者であり、「山背古道お茶探検隊」の隊員として、京都・山城地域の放置された茶園を再生・手で摘めるようにし、できあがったお茶を地域の方々と楽しむ、という活動を長年なさってこられました。

 今回は、隊員の皆さんがつくられた玉露をいただきました!


 前田さんが淹れた気仙茶をいただきながら、宇治茶のお茶づくりの考え方、気仙茶の会がいま考えていること、気仙茶の魅力などについて、懇談しました。
 とても有意義な交流会でした!



 千田さんが、この家に代々伝わる土風炉(焙炉)、揉み板、蒸籠などについて、詳しく解説してしてくださいました。
 「この蒸籠は、6月の講習会の後で、蔵から見つけたんだよ」とおっしゃっていました!


 伊藤さんは、全国津々浦々に存在する「番茶」や、それをつくる揉み板などの道具を調査し、論文にまとめておられる研究者です。
 10年前には、陸前高田を訪れ、気仙町と米崎町の揉み板や筵などについて現地調査をされました。

 
 やはり、伊藤さんは、2種類の揉み板に興味津々の御様子(笑)。

 「なんで、2段階で揉まはるんやろ〜」
 推理中の伊藤さん。

(続く)