気仙茶とチリ地震津波

津波ディジタルライブラリィ』に所収されている
気仙地区調査委員会チリ地震記念 三陸津波誌 1960』
http://tsunami-dl.jp/document/064
の中に、次のような高田町の住民による証言がありました。


「お茶の木の枯が目立って多かった。(昔からの言い伝いで、天災のあるときは茶の木が枯れると云われておったが、今年のお茶の木の枯れがそっちこっちにあった。)」



 この茶の樹の枯れに関する証言は、「第2編 チリ地震津波の状況」「第2章 津波の状況」「第1節 陸前高田市の状況」「1.襲来当時の状況とその特異性」「 (1)どんな前兆がありましたか」の中に登場します。


 編著者の「気仙地区調査委員会」とは、「将来の災害防止の立場から、今回の津波の現象と、その後の種々の対策等を科学的に調査研究し、今後の児童生徒の教育上の参考資料を作成する」ことを目的に、大船渡教育委員会陸前高田市教育委員会三陸教育委員会、岩教組気仙支部が設置した委員会で、委員は、主に陸前高田市大船渡市の教員たちです。

 地域の方々からみれば、お世話になった懐かしい恩師や住民のお名前が登場するのではないかと思います。今もご存命の方はもちろん、今回の津波で亡くなられた方も数多くいらっしゃるのかもしれません。

 
 1960年5月24日のチリ地震津波の際に、茶の樹の枯れ具合を気にかけ、それを津波と関わらせて認識していた地域住民がいたことに驚かされるとともに、多くの証言を集め活字に残そうとした気仙地区の教員達の地域にたいする思い、地域の将来を担う世代に向けた防災教育強化へ決意に、教員の一人として心から敬意を表したいと思います。



津波ディジタルライブラリィでは、「気仙地区調査委員会」と表記されています。「1960年」という発行年とあわせて、誤記だと思います。
 奥付には次のように記載されています。
「〔非売品〕
三陸津波
印刷 昭和36年8月1日
発行 昭和36年8月15日
チリ地震津波
編著者 気仙地区調査委員会
印刷所 佐々木印刷製本所」

 「発行 昭和36年8月15日」「編著者 チリ地震津波 気仙地区調査委員会」となっています。


 『津波ディジタルライブラリィ』は、東北大学のサーバーの中にも置かれています。

  こちらを参照。
 Mac派はこちらのほうが見やすと思います。


【追記】3月18日
遠野市立図書館で現物を確認しました。

タイトルは「チリ地震津波記念 三陸津波誌 1960」、編著者は「チリ地震津波 気仙地区調査委員会」です。

遠野市立図書館はコピーサービスもあります(有料)。
係りの人はとても親切です!