『岩手日報』のコラムを読んで

 7月16日付『岩手日報』のコラム「風土計」を読みました。


 陸前高田市の男性トイレで「一歩前進」と大書された張り紙を正面に眺めながら用を足した。よくあるジョークだが、被災地の、それも役所となると趣が違う
「一歩前進」の上には、小さめの文字で「陸前高田市の復興と共に」とある。思わず足が前に出た。市内外の多くの人々が、張り紙を目にしていることだろう。発災から3年4カ月余。このしゃれっ気に、被災地の「変化」を感じる
現地では気仙川をまたぎ、土砂運搬用の巨大なベルトコンベヤーが稼働。被災地で最大規模の高台造成へ、山を削り取った土が中空を進む。大型車両が忙しく往来している。少なくともハード面は一歩ずつ前に進んでいる印象を受ける
一方で、個人の「復興」は目に見えにくい分、これから一層社会的関心を高めていく必要があるだろう。想定された使用年数を過ぎ、なお多くの人々が仮設暮らしを強いられている。巨大な人工物にばかり目を奪われてはいられない
先週末、岩手日報労組の取り組みに便乗して、同市の戸羽太市長との懇談会に臨席した。「復興」のスピードに乗れない人々をいかに支えるか。その意味が問われるのは、これからだ
「何も構えず、とにかく被災地に足を運んでほしい」と市長。トイレで見た張り紙ともども、こちらが励まされている気分になる。

 個人の「復興」の重要性。

 私自身も執筆者とまったく同じ気持ちだったので、とてもうれしく思いました。

 もちろん、現実は何も変わっていないけれど、「何も構えず、とにかく被災地に足を運んでほしい」という戸羽市長の言葉をよりどころにして、ゼミ合宿でたくさん学んで来ようと思いました。




5月25日に撮影