『河北新報』の記事〜防潮堤工事に環境影響評価を

 2014年7月25日付『河北新報』ネット版より転載


防潮堤 環境影響評価を 仙台弁護士会

 東日本大震災被災地沿岸で進む防潮堤建設工事をめぐり、仙台弁護士会は24日、宮城県仙台市に対し、一定規模の工事には環境影響評価を義務付けるよう条例改正を求める意見書を発表した。
 意見書は「生物多様性保全は重要な人権課題だ」と指摘。防潮堤を大型化させる工事が自然環境や沿岸漁業に影響を与えるのに、環境影響評価の対象から外れている点に懸念を示した。
 迅速な復旧・復興が求められる工事と環境保全のバランスを取るため、既存の環境影響評価より簡易な評価制度を条例に導入するよう提言した。
 費用対効果を精査して必要性の乏しい防潮堤建設計画は見直し、住民から建設の合意を得るために協議会を設けるといった配慮をすることも求めた。

 意見書の全文はこちら(仙台弁護士会のHP)をご覧ください。

 漁業や観光業など「なりわいの復興」のためにも、また、将来世代のためにも、環境影響評価はとても重要です。
 当事者たちはモノが言いにくい状況の中にいるので、「よそ者」が頑張らなければ、とつくづく思います。
 
 来年3月に仙台で開催される「国連防災世界会議」においても、「復興と環境保全とのバランス」をアビールしてほしいです。

※簡易な環境アセスメントの意義については、原科幸彦『環境アセスメントとは何か』(岩波新書、2011年)を参照。