陸前高田の現状〜仮設住宅と漁業

 3回生・4回生ゼミ生へ

 最低限これだけは、全員、合宿前に必ず熟読して頭に叩き込んできてください。
仮設住宅班】

(朝日新聞2014年8月30日付)

 震災から3年半。「楽しむ けれど出たい」という複雑な心境を、ほんの少しでも「共感」できるように。
 「踊りの会」の皆さんは、10日(水)のカラオケ大会 in 鈴木旅館にきっと参加してくださると思います。定例の練習日でもありますので、ぜひ踊っていただきましょう ! (我々も)


【漁業班】
 「岩手)県内の漁業者、5年前に比べ36%減る」(朝日新聞8月30日付)
 先日発表された農水省『漁業センサス』によれば、陸前高田市の個人漁業経営体(自営の漁家)数は、2008年の479から、2013年には252(マイナス47%)になってしまいました。

 長期的に見ると、下の図のようになります。

 この252の個人漁業経営体のうち、「後継者あり」が70、「後継者なし」が182。
 全体の7割が「後継者なし」です。


 個人漁業経営体252に漁協経営2、共同経営1を加え合計255の漁業経営体を販売金額別に分類すると、下の図のようになります。

(注)2013年、「販売金額なし」の経営体は3。


 255の経営体のうち「販売金額なし」が3、「販売金額100万円未満」が131、「販売金額100万円〜300万円未満」が55。

 陸前高田の漁業は、「漁業だけでは食っていけない」零細で副業的な自営漁業がほとんどになってしまいました。

 漁業メインで家族を養っていくためには、最低限、水揚げ500万円以上、所得300万円以上ないと苦しい、のではないか。
 この見立てが正しいと仮定して、「販売金額500万円以上」の経営体数を見ると、2003年が174、2008年が161、そして2013年は34に激減してしまいました。

 また、自営漁業(個人漁業経営体)の経営体数を専業・兼業別、基幹的従事者の年齢階層別に、2008年と13年とを比べて見ると、下の図のようになります。


(注)漁業センサスの定義によれば、「専業」とは「個人経営体として、過去1年間の収入が自営漁業からのみあった場合」、「第1種兼業」とは「個人経営体(世帯)として、過去1年間の収入が自営漁業以外の仕事からもあり、かつ、自営漁業からの収入がそれ以外の仕事からの収入の合計よりも大きかった場合」、「第2種兼業」とは「個人経営体(世帯)として、過去1年間の収入が自営漁業以外の仕事からもあり、かつ、自営漁業以外の仕事からの収入の合計が自営漁業からの収入よりも大きかった場合」。


(データの出所はいずれも「いわての統計情報 漁業センサス結果概要 2013年」です。)

 沿岸漁業は、震災前から高齢化や後継者難などの深刻な構造的問題に見まわれていましたが、震災後、沿岸漁業は消滅の危機にある、と言っても過言ではないと思います。

 長期的な視野から抜本的な対策が必要です。

 最近、石巻市桃浦のカキ養殖のお話も伺いましたが、少なくとも現時点では、「水産特区」「企業の新規参入」が漁業再生につながっているとは言い難い状況にあるようです。





【気仙茶班】
 このブログ右下の「カテゴリー」「気仙茶」をクリックして、2011年4月から今日までの「涙と汗の軌跡」を頭に入れておいてください。
  こちらの気仙茶の会のブログもよく読み、どうしてこの茶園を再生させなければならないのか、自分の意見を言えるようにしてください。
 ただ「お手伝い」をしにいくわけではありません。

 「自家用茶」という言葉も、自分の言葉で表現できるようにしておいてください。
 南山城村の木野園とは全然ちがってワイルドなので、よろしくお願いします。


 伊達は先発で、明日朝、陸前高田へ出発します。
 18日(木)までの長丁場がいよいよ始まります。