気仙茶の聞き書き

 12月13日〜14日、院生らと一緒に陸前高田を訪問しました。

 今回の訪問の目的は、現在、気仙茶の会が取り組んでいる「昔の気仙茶づくりの聞き書き」の活動に参加させていただくことです。

 気仙茶の会メンバーのKさんとともに、今年85歳になるMさんのお宅を訪問しました。

 美味しい古老柿やお漬物をいただきながら、仮設住宅の室内で、びっちり3時間 ! 語っていただきました。

 「ねこがき」を使ってみんなで手揉みしているのを子供の頃に見ていたお話、
 昭和30年代に小友町の製茶工場ができてからのお話、
 ずっと茶畑の世話をしてきたSさん・Rさんご夫妻のお話、
 3月11日の話、
 避難生活の大変さのお話、
 震災後のお茶摘みの話
などなど。

 ケセン語がわからない院生たちの拙い質問に、長時間お付き合いくださったMさん、Kさん、どうもありがとうございました。
 kさんには、ケセン語→標準語の通訳を何度もしていただき、とても感謝しております。
 院生たちだけでは聞き書きはできないことを思い知らされました。
 (ちなみに私は、商売柄、自分の生半可な知識をベラベラと喋ってしまう性分で、聞き取りの妨げになりそうだったので、仮設住宅の駐車場でおとなしく待機しておりました 笑)


 院生らの宿泊先を提供していただいた、気仙茶の会の菊池会長・東代子さん、仮設住宅への移動を助けていただいた小野さん、事前の連絡・調整をしていただいた村上さん、前田事務局長、どうもありがとうございました。
 

 京都に戻ってから、録音を聴いてみました。
 「今年、震災後初めて、今まで摘んできたみんなが集まってお茶摘みができて、ほんとに いがったなあ〜
 「だって 仮設もばらばらで なかなか集まれなかったんだもの」
 「『ほんとに いがったなあ〜』って みんなで喜んだの」
 「ほんとに いがったなあ〜って」
 


 何度も何度も繰り返し再生して聴きました。
 震災から今の今まで、私は、陸前高田被災者の方々から「いがったなあ〜」という言葉を一度も聞いたことがなかったからです。
(学生たちのボランティア活動に対して、「今日はよかった、楽しかった、来てくれてありがとう」という言葉をいただいたことは何度もありますが。)



 「今年、茶摘みができて いがったなあ〜」


 気仙茶の会の皆さん、心温まる場にご一緒させていただいて、どうもありがとうございました。

 録音のコピーは、私の宝物にしたいと思います。