茶畑活動日誌 5/9

脇坂
 5月9日(土)、この日ゼミ生3人で木野さんのお茶畑へお手伝いに行きました。
まず驚いたのが南山城村という場所の遠さでした。私の住んでいるところからはJRを利用し約3時間かかるほどです。
 しかし月ヶ瀬口で下車すると、どこか懐かしい感じがしました。滋賀県で例えると余呉のような・・・。

 木野さんのお宅に着くと、お茶畑まで車で移動し、作業について教えていただきました。
 その道中の景色は、まるでジブリの“となりのトトロ”のようで、「京都にもこんな場所があるんだ!」と思いました。


 この日の作業は、前回までのゼミ生と同じく、お茶の葉に寒冷紗と呼ばれる黒いシートをかぶせていくというものでした。
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 かぶせていく途中、お茶に混ざっている芋のつるや笹の葉と取り除くも作業の一つでした。

 今日、寒冷紗をかぶせたのは『こまかげ』と呼ばれる品種で、主に碾茶に使用されるものだそうです。

 シートをかぶせてから20日以上たった後に摘む作業にかかるそうですが、摘む作業とシートをはがしていく作業のスピードが大切で、早くはがしすぎると葉の色が変わってしまい、それまでの20日間が台無しになってしまうそうです。


 昼食をいただいているときに少し木野さんとお話させていただきました。
肥料は10数種類、その品種、育てている向き、地盤の状態などにより変えているそうで、プロの仕事に驚きました。


 また、「お茶が育つのに適した場所を探して、その場に適した育て方で育てるのが仕事だ。人間も同じで、初めからしっかりしているものはある程度ほっといてもしっかりしている。だから、最初の育てる場所はとても大切だ」と、お茶と人間は同じで、基本がしっかりしてないとだめだと話しておられました。


 残念ながらこの日はあいにくの天気で、作業は午前中のみで、早めの帰宅でした。


 私が今度訪れる日は、4月にかぶせた寒冷紗を取り除き葉を摘んでいく作業だとお聞きしたので、またその時に頑張りたいと思います。



山本
 5月9日に、ゼミ生3人で南山城村の木野さんの茶畑にお手伝いに行きました。
 この日は朝からあまり天気は良くなくて、長袖を着ていても肌寒く感じる気候でした。
 月ヶ瀬口に着くと、木野さんが車で迎えに来てくださっていました。同じ京都でも、普段見ている景色とは違い、あたり一面見渡す限りの緑、自然に囲まれていました。実際に鹿など
がでることもあるみたいです。
 車で少し走り、準備をして、9時頃から作業開始。私たち三人と、毎日お手伝いしているおがわさんと四人で作業をしました。

 茶畑はすごく広くて、きれいな緑色の茶葉がたくさんありました。

 今日は茶畑に黒いネットをかける作業をしました。

 黒いネットをかぶせて光合成をしづらくして葉にストレスを与えることで、渋みのない茶葉になるのだそうです。
 二人一組になって、ネットの両端を持ち、茶葉にネットをかけていきます。
 ネットの真ん中に白い線があり、かけていく中で常にその線が真ん中にくるようにします。
 ネットは50メートルもあり、二人で息をあわせるのが難しかったです。

 それが終わると、次はそのネットが風でめくれないように、ネットにくっついてある洗濯バサミと茶葉の枝とを固定します。
 固定するときは、枯れている枝につけてしまうと折れてしまうので、丈夫な枝と、ちょうどよい太さの枝を探すのが大変でした。この時も常に真ん中の白い線を意識します。
 茶葉を傷つけまいとゆるい力で留めていましたが、少し引っ張って留めてなければいけませんでした。
 この作業が将来のお茶の味に関わるのだと思ったら不思議な感じがしました。
 休憩を挟みつつ、午前中はずっとこの作業でした。

 間近には鶯のさえずりが聞こえたり、周りはのどかな風景で、落ち着いた気分で作業ができました。
 数をこなすにつれて、うまくなっているのが実感できました。
 雨が降らないか心配でしたが、午前中はなんとか無事に作業を終えることができました。

 トラックの荷台に乗り、木野さんのお宅まで。お昼は手作りのカレーをいただきました。

 その間にすこし木野さんが顔を見せてくださってお話しすることができました。
 黒いネットは20日間ほどかぶせておくそうで、その期間を過ぎてしまうと、色が変わってしまうのだそうです。
 また雨の日に茶葉を刈ったりしても色が悪くなることには驚きました。
 アイスやカプチーノのきれいな色を出すことができなくなるのだそうです。

 茶葉には10種類ほどの肥料をあげているそうですが、品種や育ち方で使い分けています。
 どの方角で育てるかだとか(ちなみに南北は太陽が平等にあたり一番良いみたいです)、土壌の状態だとか考えるのは木野さんにとってはもう常識だそうです。
 早い時では朝の四時半から、遅い時には日が暮れるまで作業をしています。本当においしいお茶ができるまでの手間を、改めて自分が作業をしてみて実感することができました。


 休憩の途中から、雨が降ったり病んだりの繰り返し。様子を見て二時間ほど待機しましたが、天気は良くならず、その日の活動はこれで切り上げることになりました。

 次行くときは、天気にも恵まれてまた頑張りたいなと思います。




山縣
 先週に引き続き二度目の茶畑です。
 今回は3人でお手伝いさせていただきました。

 残念なことに空には雲が立ち込めていて、今にも雨が降り出しそうな天気でした。


 この日の作業も今までどおり黒いネット(寒冷紗)をお茶の木にかけていくというものです。
 私は二回目ということもあって、前回よりもずっと丁寧且つスムーズに活動できたように思いました。

 枯れ葉や芋のつるを取り除きながら、ひたすらに寒冷紗をかけていき、途中に1度休憩を挟み、休憩を終えると、またお昼になるまで寒冷紗をかける作業を続けていきます。

 何回も何回も同じ作業の繰り返しなのですが、前回お手伝いさせていただいた時に、木野さんがどれほどお茶作りに精魂を込め、どれほどこのお仕事に誇りを持っているのか、そして、「この道で一番になってやる」という木野さんの言葉を思うと、飽きてくるどころかむしろ、回数を重ねるたびに私の中のやる気がどんどん膨れ上がっていくのを感じました。


 午前の作業を終えてお昼休憩に入り、木野さんと少しお話することができました。 
 木野さんは、
「良い苗木から必ずしも良い茶葉が出来るとは限らない。その苗木に適した土壌、適した育て方という基本となる部分が最も大切だ。人間も同じで、基礎をしっかり培っていれば自然と良い人間になってゆく。」
と語っておられました。
 木野さんの言葉には重みがあり、茶摘みの体験を通して多くのことを学んでいくことができます。

 この日は午後から雨が降り出してしまいました。
 待てども待てどもなかなか天候は好転せず、この日の私たちの作業はここで中止となってしまいました。
 雨天での作業はお茶にとってもあまり良い影響を与えないそうです。

 美味しい昼食をいただき、次の作業に向けてのやる気が高まっていただけにとても残念でした。

 次回、私が木野さんにお世話になる時には、これまでお茶の木にかけていった寒冷紗を巻き取っていく作業を手伝わせていただけるのではないかと思います。
 新しい工程に入り、また慣れない手つき、ぎこちない動きで時間をかけてしまうかもしれませんが、丁寧で、思いやりのある作業を心がけて、次こそは丸一日しっかりとお手伝いをさせていただきたいです。