陸前高田合宿 (2回生) の日程

 2016年2月5日(金)〜8日(月)です。
 今回も、鈴木旅館に宿泊し、高田一中仮設住宅や長部漁港にお邪魔いたします。
 どうぞよろしくお願いいたします。


【2回生ゼミの近況報告】
 ここ何回かのゼミでは、森健「『つなみ』の子どもたち〜作文に書かれなかった物語」(文藝春秋、2011年)に所収されている被災親子のインタビュー記録をもとにして、親と子それぞれの気持ちの浮き沈みを想像し「復興曲線」で表現する、というグループワークをしています。


 震災から4年9か月が経過し、遠く離れた地に住む私たちからは、被災者一人ひとりの気持ちが、だんだん見えにくくなり不可視化しているのではないか、と感じるからです。
 また、今の2回生は、阪神・淡路大震災の年に生まれ、「神戸ルミナリエは、(犠牲者の鎮魂でなく)『港町・神戸の光の祭典』だ」と思っている学生がほとんどです。東日本大震災当時はまだ中学生でした。ので、かなり努力しないと、被災者の苦しみ・悲しみを「想像」すらできないのではないか、と危惧しているからです。

 「復興曲線」については、こちらのブログ記事を参照してください。


 今年度も、昨年と同様、被災者の気持ちを少しでも理解するために、被災地の子供たちが書いた作文を京都三条ラジオカフェで朗読しよう、と準備してきました。著作権の許諾や印税の事務があるので、作文集の出版社は、作文を書いた子供の保護者に電話連絡をしてくださいます。が、今回は、複数の保護者に断られてしまいました。
 出版社の担当者が、電話口でのご様子を教えてくださいました。

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 「震災のことを忘れないというお気持ちは本当に有難いんです。ただ、一生懸命に生活していますので、いろんな意味で余裕がなくて・・・」
と、電話口でお母様が泣きだしてしまいました。
 もちろん、これは、迷惑で泣かれたわけではなく、嬉しい気持ちもあったのでしょう。いずれにしても、当事者としてはたいへんな葛藤があったのだ、とお察ししました。

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 「いろんな意味で余裕がなくて...」。その言葉の意味をちゃんと理解しないと。これまで以上に、慎重かつ精力的に取り組まないと。

 そう思いました。

 陸前高田市仮設住宅で傾聴活動を続けていらっしゃる浄土真宗本願寺派総合研究所・研究員の金澤豊さんにお会いして「被災者の今」を伺うことにしました。1月14日のゼミの時です。