陸前高田の風景〜どこもかしこも 工事中だけれども

高田松原の防潮堤工事




高田町下和野〜キャピタル1000の方面


 津波水位15.1メートル



気仙町の方面




気仙川の水門


長部漁港の防潮堤




【参考】宮城県気仙沼の事例
陸前高田の復興に「美しい海、豊かな海」は不要なのでしょうか

岩井崎

 「森林は魚たちの生育や繁殖を助けます。
 海に住む魚たちにとって、海辺にある森林は、とても大切です。
 木陰は、直射日光を遮断し、水温が変化するのを防いでくれます。また、大雨が降っても、たくさんの土砂が水と一緒に流れて海が濁ることもなく、魚たちは安心して住むことができます。
 このような森林の働きを発揮させるために指定しているのが、『魚つき保安林』です。
 平成12年度 宮城県

 陸前高田では、もう、こういうことは考えないのでしょうか。
 こういうものなしに、持続可能な沿岸漁業ができるのでしょうか。





 山名宗真『岩手縣沿岸大海嘯取調書』(明治29年)に関するブログ記事はこちらです。


山名宗真『岩手縣沿岸大海嘯取調書』(明治29年)
「○陸前国気仙郡気仙村
・・・
 五. 魚付場 及 海湾近傍山林原野の景況幷林相の種目
 本村は宮城縣界本吉郡小原木に 杉樹在り 一新以来 私有山となり 明治十八九年比(頃) 伐木せし以来 根付き魚の漁業を失へたるは本村のみならす小原木辺迄 大に減少せり
  本村 高田松原の為めには 古谷より長部港まて 鰯 鮪漁の在るは高田松原の効なり 此松原は防風 防潮 魚寄林の三徳 在り 実に貴むへし故 宗真 此 松原 植付し子孫を捜索せしに 高田町役場より別紙の事蹟書を得たり 実に菅野杢之助 功徳なり別紙に見よ」。


 「○陸前国気仙郡高田町
・・・
 高田松原 皆植付に 砂のみ土無し 松を植るも直に枯れ 故 濱梨 及グミ植付后根締を付け数年の后 植付の効 発せんと云
 五. 魚付場 及海湾近傍山林原野の景況幷林相の種目
 高田町の海濱 不足 別に記さる事 無しと雖も高田松林 魚付に大に関係あり 此松林の為め鰯等 寄 大なりと云


 「○陸前国気仙郡米崎村
・・・
 堂の前 杉林ニ十ヶ年前に伐木せしよりタナコ抔は大不漁となり 此所 魚付となしときは漁業に大益あるへし


 「○陸前国気仙郡小友村
・・・
 五. 魚付場 及海湾近傍山林原野の景況幷林相種目
  本村 海岸近傍 民林故に 十ヶ年前伐木せし以来 漁業者 減少せり 多く沖に寄り捕獲 少し


 「○陸前国気仙郡廣田村
・・・
 五. 魚付場 及海湾近傍山林原野の景況幷林相ノ種目
 従前は海岸より百間以内の森林を官私の區を問わす伐木を禁す 非常 必用ある場合には村吏 点検の上 粗悪木 抜切りを許可する事あり 是は海岸 曇らかし魚付林 為めなり
 一新以来 魚付林乱伐せし為め 魚類沖に去る

・・・
  魚付海濱 立木のみならす海湾に関する(関するとは海湾 近きを云)諸山 立木伐木する 鮪 鰹漁に大に害あり



【参考】ここで記事を終えてしまうと、陸前高田の方々があまりにも気の毒なので、最後に、「どこもかしこも工事中だけれども、陸前高田には美しい自然がある!」ことを強調しておきたいと思います。
 解体中のベルトコンベアや奇跡の一本松の「被災地ツアー」もいいのですが、「陸前高田にはもっといいところがある」と強く訴えたいです 。
 

 三陸復興国立公園 広田崎園地。
 昨年8月に、気仙茶の会の小野さんが連れて行ってくださいました。

 読めません。監督官庁の名前すら違っています。「三陸復興国立公園」になったのに...とても残念な感じ(漢字)です。
(改修されたかどうか、今年になってからはまだ確認できておりませんが....)

 それはさておき、広田の景色はとても雄大です !





 トレッキングの後は、ここで一休み。「森の小舎」。(森の小舎のブログはこちらです。冬季は休舎します。ご注意ください。)

 気仙茶の会は、ここで紅茶づくり講習会を開催しています。

 オーナーの赤川さんは「漂流ポスト3.11」の活動をしておられます。 こちらの記事を参照(岩手日報2015年10月9日)。
 これからも、このポストが、「宛先を失った思い」を抱える方々の拠り所となりますように。