茶畑活動日誌 (7月13日)

 7月13日(金)

 ☆活動13回目☆

 今回も雨が降りそうな天気だったが、持ち前の「晴れ女パワー」で雨雲を追い払った。
 作業中、少し雨は降ったが、無事に作業を終えることが出来た。
 作業が終わり、駅に着いたころに雨がたくさん降り始めて、
「我ながら凄いな」
と感じた。


 最初は、二番茶用「ゴミ取り」とネット掛け。

 着くと西口さんと福本さんがすでに作業をしていた。

 「ゴミ取り」だが、今回はたくさん竹の子供が生えていて手では簡単に抜けない。

 手を切ってしまうこともあるので、カマで刈っていった。
 茶の樹をかき分けて刈っても良いのだが、茶の樹の下から緑色の竹が見えるので、それを刈ると下の方から刈ることが出来る。
 みるみるうちに竹が無くなっていくので、とても面白かった。

 しかし、「ネットを剥がすときにはこの竹も大きくなっているんだな」と思うと、植物の生命力は凄いなと思った。

 ゴミ取りをしているときに福本さんに少しお話を伺った。
 「二番茶の期間は?」と「それ以降はどうしていくのですか?」と聞いたところ、「二番茶は8月5日ぐらいまで」と言っていた。
 また、それ以降は、来年のお茶のために肥料を撒くようだ。
 茶の根は色々なところに張り巡らしているので、ちゃんと肥料を吸い取るために、茶の樹の下や、畝と畝の間には、専用の機械で穴を掘って、固形の肥料を撒くようだ。
 「肥料を与えることでまた美味しい一番茶が出来る」と教えてくれた。


 次に、場所を移動し、再びゴミ取りとネット掛け。
 この茶畑は何十畝とあり、端から端まで見えないぐらい広い畑だった。

 一人一列ずつ畝の間に入りゴミ取りをしていく。
 相変わらず竹が多く、ゴミ取りもなかなか大変だった。
 班を二手に分け、私達3人はネット掛けの続きを行った。
 もう片方の2人は、ネット剥がしと、「ななこ」での摘採補助を行ったそうだ。

 作業開始早々汗が噴き出るように全身から出て、ネット掛けの続きをしているときには、持ってきたタオルもびちょびちょになっていた。
 今日は曇りだと思っていたが、晴れたことによって体力の消耗がとても早かった。

 午前の作業が終わった時には、軽い脱水症状で頭が痛く、ぐったりしてしまった。

 午後の作業のために、水分補給とお弁当をしっかり食べて、少しだけ睡眠をとった。

 気分もマシになり、服装も着替えて午後の作業を始めた。


 午後からの作業も、同じ茶畑でネット掛け。
 人数もゼミ生5人になり、効率的にネット掛けが進む。
 しかし、暑くなったり、途中で小雨が降ってくるなど、天候が変わるため、体力の消耗が激しかった。

 茶畑のネット掛けが終わった時はとても達成感があった。
 時間的にも、皆の体力的にも、「終わりか」と思ったが、今日の西口さんは、スパルタで、もう一つの茶畑に行ってゴミ取りと少しネット掛けをした。
 終わった時は皆ぐったりで、今回の作業は今までで一番大変だった。
 名付けて「エンドレスネット掛け」(笑)

 二番茶ももう少しだと考えると寂しいので、毎週の作業を大切にしていきたい。


◎感想
 少し動くだけで噴き出るように汗が出てきたので、とても驚いた。
 持ってきておいたタオルも着替えも足りないくらいだったので、今後の作業では汗をかいても替えに余裕がある状態でいなければならないと思った。
 また、途中で汗が口に入った時に塩辛くなく、塩分が足りていないのか、脳や体がマヒしているか分からないが、このような体験は初めてで、気を付けなければならない。
 また、自分自身で塩分がとれるような物を持ってくることも大切だと思った。

(文責:宗)

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 茶畑活動も13回目。
 ゼミ生男4名、女2名の6名で作業した。


 二番茶の新芽もすくすく元気に育っている。

 この日は、風はなく、蒸し暑くサウナ状態の中での作業となった。
 じっとしているだけでも汗ばむ。
 水分補給をしっかりしないといけないと感じた。

 午前は、「ゴミ取り」とネットかけ、そして「ななこ」での摘採のお手伝い。
 ネットかけは何回もこなしている作業なので、一人一筋担当とし、左右のピンを止めていく。
 二人で一筋をするよりも効率がよい。

 ただし、慣れているからこそ出来るやり方でもある。

 所々、葉の色が変わり、新芽がでていない部分もあったので、小川さんにお聞きしたところ
「弱っているか、虫にやられているから」
とのことだった。

 ネットかけをしているとニホントカゲやカマキリ、カエルなど多くの自然を目にした。

 一番茶摘採後、その場に放置していたネットには、蟻が巣を作っていた。

 「放置していたネットをとる取る時は、すぐに持ち上げるのではなく、一度転がしてマムシやムカデがいないか確認してから持つように」
と西口さんから注意を受けた。


 その後、岡嶋君と二人で、木野さんが乗車型摘採機「ななこ」で摘採するお手伝いをさせていただいた。
 まずは、小川さんを含む三人でのネット巻き。
 岡嶋君とはずっとペアを組んでいたので、息が合い、以前に比べ上手く巻くことが出来るようになっていた。


 木野さんと作業するのは久しぶりで、少し緊張したが、共に「ななこ」に乗り作業できたことが嬉しかった。

 とくに木野さんと一緒に「ななこ」に乗り、作業するのはなかなか無い機会なので、とても嬉しかった。


 いつもなら12時前には、午前の作業を切り上げ、昼休憩となるのだが、作業が終わるまで続けられた。


 木野さん宅に戻ってくるとみな疲れた顔をしていた。


 アビに嫌がられる岡嶋君



 午後からはエンドレスネットかけ。

 5月11日にネットかけをした茶畑と同じ場所で、かなり広い。

 作業していくうちに言葉数もへり、ただただネットかけをこなす。
 汗っかきである僕は、タオルから汗を絞り出し、汗を拭いては絞るを繰り返しての作業。
 どれぐらいの汗をかいたのだろうか。
 手袋を外すと、指先がふやけて、梅干しのようになっていた。
 水分補給の他に塩分補給も必要だと感じた。

 作業に慣れていてもかなりしんどかったため、作業に慣れていない人ならば危ないと思った。

≪追記≫
 小川さんは、ゼミ合宿を行う9月初めには気仙沼にはいらっしゃらないとのこと。
 もし会社に行くのであれば連絡してくださるとのこと。

 「ボランティアもいいが、観光をして金を落とすのも良いのでは」
とのことだった。


≪本日のお気に入り≫

あくびをするアビ


ニホントカゲ

(文責:田辺)

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 7月13日(金)は、女性3名、男性4名の計7名のゼミ生で、木野さんの元を訪れた。
 この日の活動内容は、午前・午後ともに、ネット掛けを行った。

 午前の活動では、最初、皆でネット掛けを行い、途中で二組に分かれ、ネット掛けの組とお茶刈りの組に分かれて活動を行った。
 時期的にも、最近の活動ではネット掛けを行うことが多いが、皆が作業をスムーズに行えるようになり、最初の頃と比べ、短い時間で作業を終えることができるようになった。

 しかし、我々の午後の作業場となった茶畑は、面積が非常に広く、想像以上に大変な作業だった。
 また、湿気、気温ともに高く、今までの作業の中では最も厳しい環境での作業となった。
 しかし、作業後、全体にネットを掛け終わった茶畑を見ると、大きな達成感を得られた。

◎感想
 最近はネット掛けの作業が多いこともあり、茶畑を見る機会も多い。
 そのため、久しぶりに行く茶畑では、木の高さや、葉の色の変化を楽しむことができる。
 また、これからの活動も炎天下での活動となるので、身体に気をつけて望みたい。
(文責:有光)

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 7月13日金曜日、ゼミ生6名で茶畑のネット掛けを行った。
 ネット掛けをするのは久しぶりだったが、以前よりも作業がスムーズに行えるようになっている気がした。
 ネットを掛ける前にまず「ゴミ取り」をする。
 ワラビは簡単に根から抜くことができるが、ツルは下の方で茶の木に絡んでいることが多く抜きにくい。
 笹は手では根から抜けず、また手袋をしていても手を切ってしまうことがあるそうで、鎌を使うように言われた。
 外側に生えているものは茶の木の外から茎を探し、下の方から鎌で刈る。
 内側に生えているものは下からは難しいので、茶の葉を軽く掻き分け出来るだけ下の方から刈るようにする。
 しかし、やはりこのやり方だとすぐに伸びてきてしまうそう。

 竹が生えているところもあった。

 それからネットを掛けていくが、これが本当に体力の必要な作業だった。
 今まで以上の蒸し暑さと、茶畑の傾斜で体力を奪われ、ネットを茶の木に固定するピンを前屈みで付け、態勢を戻すときに、頭がくらくらした。

 2つ目の茶畑がとても広く、全て終わるか不安になったが、昼休憩の後、午後からも午前の作業の続きをして、全ての茶にネットを掛け終えることができた。

 その後、3つめの茶畑で途中までネットを掛け、この日の作業は終わった。


◎感想
 休憩と水分のお茶は十分にとっていたが、それだけでは足りないように感じた。
 効率良く安全に作業するためにも、塩分などを摂ることも必要だと思った。
 こんな暑さの中、毎日作業しておられる皆さんは本当にすごいと感じた。
(文責:奥野)

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 7月13日金曜日、雨がしみ込んだ茶畑は地面が緩く、さらに空気は蒸しっとして、まるでサウナのようだった。
 そこにぼんやりとした太陽が見え隠れし、僕に滴る汗を促す。

 二番茶にネット掛けをしている時、田辺と僕は木野正男さんに呼ばれ、二番茶の刈り取り現場に関わることになった。
 ネットを剥すと綺麗な濃い緑色の可愛らしい二番茶が顔を出していた。


 今回も茶畑のアイドル「ななこ」で刈り取る。
 田辺とネットの洗濯バサミを外している時、
「ここ乗って、袋変えてくれ」
と言われ、僕は「ななこ」に乗り込んだ。

 しっかり乗るのは実は今回が初めてである。
 刈り取った茶の葉を詰める袋を機械の取っ手に取り付けるのは思ったより力がいる。
 揺れる機体の上、おぼつかない足場が僕の手を震わせる。
 袋によっては、口の部分のゴムがかなり強く、引っ張るだけでも精一杯なものもあった。
 しっかり付けないと茶も葉が袋から飛び出て行ってしまう。
 不器用な僕は手間取ってしまった。
 
 木野さんに
「おーい、岡君、袋まだかぁー」
と茶化されたのはいい思い出です。
「内股やと力はいらへん、男の子やったら股開いてグッと踏ん張ってやらな力でぇへんで」
 木野さんは、笑いながらも的確なアドバイスをしてくださる。
 だんだんコツをつかみ始めた頃には、既に3棟もの茶の木を刈り終えていた。


 途中、隣で袋変えの仕事をしていた小川さんと田辺が交代し、残り2棟を刈り取った。
 茶の葉の詰まった袋をトラックの荷台に積み込んでこの作業は終了である。
 是非また乗せてもらいたいです。



「葉っぱはおかねや」
 二番茶の刈り取り作業中、木野さんはそう呟いた。
 僕はその言葉に何かを感じた。
 茶の葉を刈る時も、刈った茶の葉をコンテナに積める時も、木野さんは嬉しそうな顔をする。
 碾茶工場に入る時は、畑に行った泥だらけの長靴や足袋では絶対入らない。
 一枚一枚、茶の葉を大切に扱う姿は、まるで自分の子供のように茶の葉を愛しているように見えた。
 木野さんは言葉数が少なく、短いものが多いが、一つ一つの言葉に僕たちに伝えたい何か深い思いが詰まっていて、その「何か」を僕たちがどう捉えるかにかかってきているのではないだろうか。
 「葉っぱはお金や」
 その言葉は、僕たちが分かりやすいようにした例えであって、茶の葉はそれだけ「価値があるもの」、「大切なもの」、「愛するもの」、そういう事を隠喩的に伝えたかったのではないだろうか。

 そんなお茶のプロフェショナル木野正男の指導にこれからもついていきたい。

 そして、木野製茶園でお茶を学び、今勉強し情報を集めている気仙茶に、何としてでも活かせていきたい。

 午前・午後共にメインの活動はネット掛けで、それを永遠とやりました。正直この蒸し暑さと同じ作業の繰り返しは、精神的にも身体的にも辛かったです。
 かなりの数のネットをかけた事しか覚えてません。

 二番茶はネットをかける期間が短いため、作業もトロトロとしてられないのであろうか。

 金曜日はメンバーが他の曜日と比べ少々多いし、活動意欲が高く茶畑慣れをしている人が多いため、単調なネット掛けをたくさんしてもらいたいそうだ。

 今日は最高にクールな、いやホットな茶畑活動だった。
(文責:岡嶋)

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 今回はゼミ生6名で作業しました。
 午前中の作業は到着が遅れてしまったので、碾茶工場で茶を機械に投入する作業を行いました。
 工場の中は暑く、ただ立っているだけでも汗が噴き出してきました。
 そして、新たに刈り取った茶が来ると、その作業を中断し、今度はコンテナに詰める作業を行いました。
 この作業は、ほぼ毎週行っているので、慣れたものになってきました。

 昼食を頂いた後、午後も、私は、他のゼミ生とは別れて、小川さん、福本さんご夫婦そして私の4人で、別の場所の刈り取りの作業を行いました。
 そこは二重に被覆されており(葉に直接かけられているものと屋根のように上部にかけられているものの二つ)、理由を尋ねると、地形的に横日が差すためそれを防ぐ狙いがあるそうです。

 今回も可搬型摘採機で刈り取りを行いました。
 ここでの作業は、上のネットのためずっと日陰になっているせいもあってか、非常に虫が多く、ネットをまいていると、顔に虫やクモの巣がつき、とてもかゆかったです。
 それに加え、上のネットがあるため、腰を屈めて作業しなければならないところもあり、かなり過酷な作業でした。
 しかし、一生懸命作業し結果、そこの茶畑の半分ほど摘採を終わらせることが出来ました。

◎感想
 今日も途中から雨が降り大変でしたが、作業の慣れを実感できた良い一日でした。
 最近気づいたのですが、私が作業に行くと雨が降る気がします。
 気のせいである事を願い、次週の作業もがんばりたいと思います。
(文責:寺本)