5月18日(金)、木野製茶園での作業を報告します。
ゼミ生2人での参加でした。
午前中、私達は、Nさんと3人でネットを巻きとる作業を行った。
私はとても不器用なので、かなりいびつなロールになってしまったが、後ほど来られた木野さんが巻かれたものは、私の巻いたそれとはちがって、新品のようにきれいに巻かれていた。
ネットを巻きとった後の茶は、美しい濃緑色になっていた。
Nさんが言うには、
「昔はこの『かぶせ』をしたチャは、していないものより高値で売れていたが、今では『かぶせ』をするのが当たり前になっており、していないチャには価値がなくなってきた」
とのことだ。
昼食は、Oさんと御一緒させていただいた。
Oさんは、「先日の飲み会はとても楽しかった」と言って下さって、うれしかった。
世間話をしていると、Oさんの職場から「今年の全国新酒鑑評会で金賞を受賞した」との連絡があった。
平成20年・21年・22年と受賞していたが、去年は受賞を逃していたそうで、Oさんは「これで一安心できた」と安堵の笑みをこぼされていた。
酒も茶とおなじで、品評会には一般に販売されるものとは別の方法で造った酒を出品するそうだ。
午後は、ネット掛けを少しした後、機械で摘採した新芽を工場まで運び、機械に投入する作業を手伝った。(ちちんぷいぷいでも映っていた工場)。
蒸熱を行っているので、工場内は蒸し暑く、お茶の香りが漂っていた。
休憩中、摘採をされていた御夫婦と世間話をした。
御夫婦が話された内容は南山城村の現状についてであった。
「現在、専業で茶農家をされている人は10人もいない。もう20年もすると、このあたりの茶畑はなくなっているかもしれないね。お茶の値段は安くなっていって、仕事の割に合わなくなってきてるんだよ。ここは京都なので、宇治茶というブランドで高く売れるけど、山一つ越えた場所では値段も下がるんだよ。」
その後、木野さんのお宅で、皆さんと『ちちんぷいぷい』を見た。
見終わった後、木野さんは、「一日半も撮ったのにだいぶカットされとる。」と笑っておられた。
◎感想
今回はたくさんの方々とお話をすることができ、有意義な時間だった。
そして、この村のためにできることは何か考えさせられる時間でもあった。
その一歩として、私は、抹茶やほうじ茶について真摯に向き合い、少しでも南山城村の力となれればと考えた。
2人用 可搬型摘採機での摘採作業。
摘採されたチャは後ろの袋にはいる。
手前から、「被覆後」、「被覆前」、「摘採後」。
色は、それぞれ、「濃い緑」、「薄緑」、「赤緑」。
(文責:寺本)
おーい、写真、よくわからないぞ〜(笑)
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5月18日(金)、ゼミ生二人で木野製茶園へ行ってきました。
午前中はネットの巻きとり作業を行いました。
ネットが風に飛ばされないように、両端の洗濯バサミは残し、ネットを巻きとる器具を使って作業をしました。
多少風が強かったこともあり、ネットが捲れてしまう等、作業が少し大変でした。
作業の途中から木野さんが巻いてくれましたが、ゼミ生が巻いたネットとは差が歴然でした。きれいに巻けていないと、次回ネット掛けをする際に、作業しづらくなるので、この点は気をつけていきたいです。
ネットで覆われていた茶葉は、前回見た黄緑色の葉より濃くなっていました。
ネットを掛ける期間は10日ほどで、「色が濃くならないと値段が下がってしまう」とのこと。
やはり、色も重要な価値の要素なのだなと思った。
午後からは、ネット掛けを少しと、摘まれた茶葉を製茶工場へ運ぶ作業をしました。
製茶工場横の茶畑にて。
機械摘み。一袋でけっこうな重量があります
機械摘みの茶葉。
硬い葉が残っています。
袋をトラックに積み込み、製茶工場へ運びます
運んできた茶袋をトラックから下ろし、コンテナに袋を開けて、茶葉を入れていきました。 入れ終えた袋は、口を縛り、別の場所へ纏めて置きます。
最初はパラパラと入れていき、ある程度、量が入ると、真ん中の方へ入れていきました(端の方へ入れると茶葉が外へ出てしまう)。
そして真ん中の方へ集まった茶葉を両端に広げていきました。
工場内は温度が高く、お茶の香りがしました。
工場内の機械については、作業中だったため、あまりお話を聞くことができませんでした。
今回初めて工場内へ入ったのですが、入った瞬間、お茶のいい香りがして、自然とにやけてしまいました。
また、製茶されてる茶葉を所々触って見ている木野さんが印象的でした。
今回の作業はけっこう力仕事が多く、できるだけ若い人が行った方がいいなと感じたと同時に、「過疎化が進むと非常に厳しいな」と感じました。
作業が終わると、皆で集まって「ちちんぷいぷい」の録画を見ました。
あれこれ言いながら、皆さん、いい雰囲気で見ておられました。
僕自身も非常に楽しめました。
(文責:岡本)